この記事は、2018年6月29日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
じわじわ進む製造の国内回帰、課題となる深刻な労働人材不足
日本のモノづくりの現状について示す「ものづくり白書」の2018年版が2018年5月末に公開されました。ここ数年は「第4次産業革命と呼ばれる変化の中で製造業がどう変化すべきか」についてさまざまな調査を行っており、参考にさせていただいております。2018年版は特に全体を通じた提言のような「総論」を加えたことが特徴で、その中で「4つの危機感」を紹介していたことが印象的でした。
「ものづくり白書 2018年版」の詳細についてはあらためてご紹介させていただこうと考えていますが、当欄ではその中で行われた調査から「国内回帰の動き」について触れたいと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 製造業に迫り来る4つの「危機」、脱するために必要な「つながる産業たち」
製造現場や生産管理の先進化や効率化を目指す展示会「スマートファクトリーJapan 2018」(2018年5月30日〜6月1日、東京ビッグサイト)の講演に経済産業省 製造産業局長 多田明弘氏が登壇。「大変革に直面する製造業と“Connected Industries”推進に向けた取り組み」をテーマに2017年3月に発表した「Connected Industries」の進捗度について紹介した。 - 海外展開でもうかる企業は一部だけ!? 日系企業が国内生産にこだわるべき理由
長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。4回目となる今回は、あらためて日本国内での生産の価値とその可能性について解説する。 - 人材不足にどう立ち向かうか、製造業に求められる4つの変化の方向性
日本電機工業会が開催した「製造業2030シンポジウム」で、経済産業省 製造産業局 ものづくり政策審議室 課長補佐の安藤尚貴氏が「Connected Industries推進に向けた我が国製造業の課題と今後の取り組み」について講演した。 - 工場IoTは人材不足を解消するかも、文字通りの意味で
工場IoT化は別角度からも人材不足の救世主になるかもしれない。 - 工場ニュースバックナンバー