有職者の6割以上が現在の人事評価制度に「不満」あり:キャリアニュース
アデコが「人事評価制度」に関するアンケート調査結果を発表した。現在の人事評価制度に回答者の62.3%が不満を持っており、その理由に「評価基準が不明確」を挙げた人が多かった。また、同制度について77.6%が見直しが必要と考えていた。
アデコは2018年6月18日、「人事評価制度」に関するアンケート調査結果を発表した。調査対象は20代〜60代の有職者で、そのうち1532人から有効回答が寄せられた。
まず、勤務先の人事評価制度に満足しているかを尋ねたところ、「どちらかというと不満」と「不満」の合計が62.3%となり、勤務先の評価制度に不満を持つ人が6割以上いることが分かった。「どちらかというと満足」は33.3%、「満足」はわずか4.4%だった。
次に、人事評価制度に不満を感じる理由を尋ねた。その結果「評価基準が不明確」(62.8%)が最も多かった。続いて「評価者の価値観や経験によって(評価に)ばらつきが出て、不公平だと感じる」(45.2%)、「評価結果のフィードバック、説明が不十分、または(それらの)仕組みがない」(28.1%)となった。
人事評価制度の見直しが必要だと考える人が77.6%
勤務先の人事評価制度を見直す必要性については、77.6%が「見直す必要があると思う」と回答。人事評価制度に取り入れて欲しいこととして、「部下が上司を査定する制度」「個人名を非公開にした人事評価の開示により、自分の評価が全社のなかでどのレベルであるか認識できる仕組み」などが挙がっている。
続いて、部下やメンバーを評価する立場にある評価者に、自分が適切に人事評価できていると思うかを尋ねたところ、16.8%が「そう思う」、61.0%が「どちらかというとそう思う」と回答。合計77.8%が自分の評価が適切であると考えていた。
この、自分が適切に人事評価できていると思うかという設問に対し、「どちらかというとそう思わない」「そう思わない」と回答した評価者にその理由を尋ねた。その結果、「評価基準があいまいなため、適切に評価できない」(50.9%)、「相対評価になってしまう」(47.2%)の項目が他を大きく上回った。
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