2019年卒「就職意識調査」――大手企業志向がさらに上昇し5割以上に:キャリアニュース
マイナビが「2019年卒マイナビ大学生就職意識調査」の結果を発表。大手企業志向がさらに上昇し、志望職種は「営業企画・営業部門」が9年連続1位となった。また、全体の51.1%が「海外勤務はしたくない」と回答した。
マイナビは2018年5月1日、「2019年卒マイナビ大学生就職意識調査」の結果を発表した。
同調査は、全国の大学3年生(2019年3月卒業見込み)と大学院1年生を対象とし、そのうち1万5894人から有効回答を得た。
まず、企業志向について尋ねたところ、「絶対に大手企業がよい」と「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」の合計が前年比1.7pt増の54.5%となり、大手企業志向が上昇傾向にあった。特に理系男子は61.9%に達している。
この回答をさらに細かく見ると、「絶対に大手企業がよい」は前年比1.0pt減の11.4%だった。一方、「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」は、前年比2.7pt増の43.1%となっている。国公立、私立の分類では、国公立の学生の方が大手志向が強かった。
次に、企業を選択する場合、どのような企業が良いと思うかを尋ねた。その結果、1位は「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(38.1%)だった。これは、前年と同値だが、2001年卒の48.2%と比べると約10pt減少している。
2位の「安定している会社」は、3年連続上昇し、過去最高となる33.0%(前年比2.3pt増)だった。自動車の進化とともに100年に一度の変革期を乗り越える特に文系男子では2年連続で1位となっており、37.2%(前年比2.7pt増)が回答している。5位の「働きがいのある会社」(13.7%、前年比1.4pt減)は、6年連続減少となった。
志望職種は「営業企画・営業部門」が9年連続1位
現時点の志望職種は、9年連続で「営業企画・営業部門」が1位を獲得(26.0%、前年比1.0pt減)。同職種は文系の志望度が高く、文系男子は45.6%(前年比3.2pt減)、文系女子は27.2%(前年比1.9pt減)が志望している。理系は、男女ともに約3割が「研究・開発部門」を志望している。「商品企画・開発・設計部門」は、文理男女4分類全てで一定の人気があった。
また、海外勤務に関する志向について、最も近いものを選択してもらうと、全体の51.1%が「海外勤務はしたくない」を選択。文理男女4分類いずれも5割程度が回答している。特に理系女子は58.7%が「海外勤務はしたくない」と回答した。
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