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オムロンの現場データ活用サービスが本格始動、第1弾は「異常予兆監視」FAニュース

オムロンは2018年6月20日、製造現場のデータ活用をサービスとして提供する「i-BELT」の第1弾として「設備の異常予兆監視サービス」を2018年7月から開始することを発表した。

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 オムロンは2018年6月20日、製造現場のデータ活用をサービスとして提供する「i-BELT」の第1弾として「設備の異常予兆監視サービス」を2018年7月から開始することを発表した。

 「i-BELT」は2017年7月に発表したオムロンのIoTサービス基盤である。オムロンが保有する幅広い制御機器などからのデータを製造現場レベルで収集、分析し、簡単に活用できるようにしたものだ。オムロンが2017年4月に発表したAI搭載マシンオートメーションコントローラーを基軸として構成されている※)

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「i-BELT」の全体イメージ 出典:オムロン

 今回新たにサービス提供を発表した「設備の異常予兆監視サービス」は、製造設備の異常動作につながるデータを収集し、オムロン独自の分析技術を用いて解析することで、早期に異常を発見するというものだ。設備の安定稼働や製品の品質向上を継続的に支援し続けることができる。

 マシニングセンタの加工機や破損の多いベアリングを有する製造設備を対象とし、設備の"いつもと違う"状態を検知する。これにより、設備の異常動作による品質不良を未然に防止する他、突発的な故障を防ぎ設備の停止時間を最小化することを目指す。オムロンでは設備予兆診断について同社内工場での実証を行っていた※)が、現在はその他にも複数のユーザーにパイロット導入を行い、効果検証を進めているという。

※)関連記事:AIで金型加工を自動制御、熟練工のノウハウを注入し加工時間を40%削減

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社内実証により金型加工の振動データの監視を行う様子

 オムロンではこのサービスを2つのステップで提供する。現場調査からデータ収集、見える化の環境構築までを行う「導入サービス」と、蓄積したデータの分析結果に基づき、予兆の検知精度を継続的に向上する「継続サービス」である。当面は導入サービスから開始し、継続サービスは2018年度中に開始する予定としている。

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