10年ぶりに出展のアマダ、「V-factory」でIoT領域での強みを訴求:DMS2018
アマダは「第29回 設計・製造ソリューション展」(以下、DMS2018、2018年6月20〜22日、東京ビッグサイト)に出展し、同社が新たに展開するIoTソリューション「V-factory」を紹介した。
アマダは「第29回 設計・製造ソリューション展」(以下、DMS2018、2018年6月20〜22日、東京ビッグサイト)に出展し、同社が新たに展開するIoT(モノのインターネット)ソリューション「V-factory」を紹介した。
板金加工機械の大手メーカーであるアマダだが、DMSに出展するのは実に10年ぶりになるという。10年ぶりの出展に至った理由が「V-factory」だ。
アマダでは「IoTの動きが広がる中で、従来の板金機械のユーザー以外にも新たなアピールをしなければならない。板金加工機械での情報取得とソフトウェアを組み合わせて得られる価値などをアピールする」(ブース説明員)と出展理由について説明している。
「V-factory」は、アマダが提供する機器や金型、ソフトウェアの情報を、独自の通信ゲートウェイ「V-factory Connecting Box」を通じて収集し、稼働監視や見える化などを実現することで、価値を生み出すサービスである。2018年5月に本格展開を開始した※)。これらで収集した情報を活用するさまざまなソフトウェア群を用意しており、DMS2018ではこのソフトウェアの価値をアピールした。
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板金加工機械と連携するシミュレーションや生産スケジューラー
ソフトウェアとして具体的に出展したのが、板金加工に必要な加工ノウハウや加工技術を、デジタル化して簡単にプログラムを作成できる「VPSS 3i」である。板金加工は抜きや曲げ、溶接、組み立てなど他の加工業と比べても複雑で複数の作業を行う必要がある。それぞれの工程にノウハウが存在する他、素材などの状況や周辺環境によって生産条件が変わってくる。
「VPSS 3i」はこれらを簡略化するソフトウェアである。製品モデルの3次元形状に加え、加工意図や加工方法、工程情報、手順、図面などを一元管理する。これにより完成品から各部品などをばらしていくリバースエンジニアリングや加工シミュレーションなどを可能としていることが特徴である。3D CADデータなどもそのまま取り込める。
さらに変種変量生産に対応した工程管理や現場支援を行う製造支援システム「vLot Manager」なども紹介。一種の生産スケジューラだが、「V-factory」によるアマダの板金加工機械と連携させることで、スケジュールの作成だけでなく、実績との照らし合わせがリアルタイムで自動的に行えるようになるとしている。
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