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単眼カメラで高速に物体を検出する画像認識ソリューション:組み込み開発ニュース
日立超LSIシステムズは、単眼カメラの入力画像から物体を検出する「物体検出ソフトウェアライブラリ」と、検出物体までの距離を推定する「測距ソフトウェアライブラリ」を用いた画像認識ソリューションの提供を開始した。
日立超LSIシステムズは2018年6月4日、単眼カメラの入力画像から物体を検出する「物体検出ソフトウェアライブラリ」と、検出物体までの距離を推定する「測距ソフトウェアライブラリ」を用いた画像認識ソリューションの提供を開始した。
独自のDNN(Deep Neural Network)技術を採用し、単眼カメラで高速に物体を検出する。検出した画像を俯瞰画像に変換し、物体までの距離を推定する。自動車(一般車両、バス、トラックなど)、人物、白線を検出する機能を標準で搭載し、特殊車両や自転車、バイク、特徴的な人物なども追加学習サービスで検出可能だ。単眼カメラの搭載により、ステレオカメラに比べてシステムを安価に構築できる。
物体検出ソフトウェアライブラリには、深層学習から推論評価する開発ライセンスと、ディープラーニングの初期評価を目的として実装する初期導入サービスがある。
測距ソフトウェアライブラリでは、検出物体までの距離を推定できる開発ライセンスと、初期評価のために検出物体の距離を推定する実装サービスを用意する。
また、追加学習サービスとして、画像から検出希望物体の教師データを作成する「教師データ作成サービス」と、教師データから画像の特徴を抽出し、検出(推論)精度の評価や分析をレポートする「学習パラメータ作成サービス」をそろえた。
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