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秘密分散技術を用いたデータセキュリティソリューションのJava対応版を提供:IoTセキュリティ
ZenmuTechは、同社のオープンセキュリティインフラストラクチャー「ZENMU」のエンジン部分「ZENMU Engine」のJava対応版となる「ZENMU Engine 1.0 for Java」の提供を開始した。Android端末のデータ保護やWebサービスでの利用が拡大できる。
ZenmuTechは2018年6月1日、同社のオープンセキュリティインフラストラクチャー「ZENMU」のエンジン部分「ZENMU Engine」のJava対応版となる、「ZENMU Engine 1.0 for Java」の提供を開始した。
ZENMUは、独自の秘密分散技術を用いたデータセキュリティソリューションだ。データを一部分では意味を持たない状態に変換・分割し、各データ片からは元の情報が全く推測できない状態にする。全てのデータ片がそろうことで、初めて元の情報に復元ができる。
これまでは「ZENMU SDK/ZENMU Engine」として、WindowsおよびLinux対応のライブラリを提供していたが、今回新たにJava対応版を提供。同ライブラリでは、ファイルやメモリなどのストリームの秘密分散処理や分散ファイルからの復号処理、ログファイルの設定が可能になる。Javaに対応したことで、教育分野やモバイル環境において、より安心で安全なAndroid端末の提供が可能になるという。
動作環境は、Java 6以上、Androidバージョン5.0以上となる。価格は個別問い合わせとなり、期間限定で有償の評価パッケージも提供する。
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