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個人で立ち上げたIoTの非営利団体「OSIoT」の成れの果てIoT観測所(45)(3/3 ページ)

本連載「IoT観測所」では、基本的にアクティブというか、いろいろと普及させようと努力している規格だったり団体だったりを紹介してきた。今回はちょっと毛色を変えて、事実上休眠状態に陥っているものを取り上げよう。

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IoTの標準化を個人ベースで始めるのはやはり無理がある

 さて、こうしたプロポーザルと並行して、2012年末〜2015年3月に掛けて、コスター氏は都合18回のミートアップを開催した(場所はサンタクララにあるHacker Dojoが多かったようだ)。多いときには150人ほどの参加者がいたようだから、まるっきり耳目を集めなかったというわけではないが、OSIoTの提案を受けて実装を行う、というレベルまでの関心を引くには至らなかったようだ。

 デサイ博士は一通りの提案を作り終わった2014年4月でOSIoTを辞しており、ミートアップも2015年3月が最後となっている。肝心のコスター氏自身も2015年11月から主席研究員(Principal Research Engineer)としてSmartThingsに参画しており、OSIoTは事実上休眠状態となっている。OSIoTのプロジェクトページには3種類のプロジェクトが示されているものの、どれ1つとして活動していないのは明白である。

 なんというか、IoTの標準化を個人ベースで始めるのはやはり無理がある、ということを身をもって示してくれたのがOSIoTではないか、という気がする。

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