乗用車と意外に違う、商用車の世界
先日、日野自動車の羽村工場(東京都羽村市)に行ってきました(※)。
(※)ドライバー急病時に大型バスを自動停止、日野が2018年夏から標準装備に
羽村工場は小型トラックの組み立てやトヨタ車の受託生産を行っており、敷地内にはテストコースも備えています。敷地内の移動はカーテンで外が見えないようにしたバスで行うため、羽村工場全体がどのようなレイアウトなのかはよく分かりませんでしたが、地図で見る以上に広い敷地のように感じました。
羽村工場のテストコースでは、トラックやバスを使った運転支援技術の実演が行われました。まずは自動ブレーキですが、大型バスがノーズダイブしながら車両のダミーの直前で止まる様子は圧巻です。自動ブレーキの体験試乗では、毎度のことながらシートベルトのありがたみをしみじみと感じます。
この他にも、トラックの隊列走行や路線バスの正着制御(バス停のある路肩に並行に寄せて停止すること)など、さまざまな技術を間近で体験できました。テストコースというのはどんな規模であれワクワクします。
意外だったのは、日野自動車が今後取り組んでいく技術です。乗用車で当たり前になった機能や技術が、商用車にとってはこれから普及する存在なのです。“乗用車で当たり前”というのは、仕事で常に最新モデルの情報に触れているからかもしれませんが……。
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