ニュース
IoT基盤向け通信モジュールの最新ファームウェア、待機中消費電力を80%削減:組み込み開発ニュース
さくらインターネットは、IoTプラットフォーム「sakura.io」向け通信モジュール「sakura.ioモジュール(LTE)」の最新ファームウェアの提供を開始した。待機中の消費電力を最大80%削減できる。
さくらインターネットは2018年5月7日、IoT(モノのインターネット)プラットフォーム「sakura.io」向け通信モジュール「sakura.ioモジュール(LTE)」の省電力機能を追加した最新ファームウェアの提供を開始したと発表した 。
sakura.ioは、sakura.ioモジュールや通信環境、データの保存や連携処理に必要なシステムを一体で提供するIoTプラットフォーム。
最新のファームウェアでは、省電力機能を追加。sakura.ioモジュールの待機中消費電流が従来の約70mAから約14mAになった。消費電力が最大80%削減されるため、sakura.ioモジュールを搭載した製品のバッテリー駆動時間が延びる。
既存のsakura.ioモジュールは、ファームウェアを最新版に更新することで省電力機能を追加できる。ただし、2017年4月の正式版提供前のβ版のモジュールは、この機能の対象外となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- IoT活用の「やりたい」に注力できる、「sakura.io」は月額料金60円
さくらインターネットは、2017年5月上旬からIoTプラットフォーム「sakura.io」の提供を開始すると発表した。価格は、ソフトバンクのLTE閉域網を用いる通信モジュールの単価が8000円で、sakura.ioの月額利用料金が通信モジュール1台につき60円。2017年度の1年間で10万台の通信モジュールの販売を見込む。 - 月額基本料金12円のIoT/M2M向けSIMサービスを提供
さくらインターネットは、IoT/M2M向けのSIMサービス「さくらのセキュアモバイルコネクト」の提供を2018年2月より開始する。堅牢性の高いネットワークで、安価なデータ通信を提供する。 - Sigfox、LoRa、Wi-SUNの同時検証が可能なLPWAテストベッド、横須賀市で開始
さくらインターネットは、情報通信研究機構、横須賀市などと共同で、Sigfox、LoRa、Wi-SUNの3方式の同時検証が可能なLPWAテストベッド構想をまとめた。ハイブリッドLPWAテストベッドを構築し、2018年4月にサービスを開始する。 - いまさら聞けないSIGFOXネットワーク入門
IoTが拡大する中でネットワーク技術は必須となります。そのIoT向けのネットワーク技術として注目されているのが「SIGFOXネットワーク」です。本稿では、SIGFOXとは何か、どういう価値があるのかという点を分かりやすく解説します。 - いまさら聞けないLoRaWAN入門
IoTデバイスを開発する上で重要なLPWA(低消費電力広域通信)ネットワークのうち、自前で基地局設置ができることから注目を集めているのが「LoRaWAN」です。本稿では、このLoRaWANについて、利用者視点で解説します。 - 日本発の無線規格「Wi-SUN」、国際展開への飛躍を阻む4つの問題
IoTにまつわる標準化規格で数少ない日本発の規格が「Wi-SUN」だ。家庭向けに低消費電力でメッシュネットワークを構築できるWi-SUNの特徴と、国際的なデファクトスタンダード化を阻む問題について解説する。