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“安全”に注力するウインドリバー、航空機と鉄道に加えFAや自動車も需要あり組み込み開発ニュース

ウインドリバーが製品の安全を確保する同社製品の事業戦略について説明。「VxWorks」をベースにした安全ソリューションを展開し、既に採用されている航空機と鉄道に加え、産業用コントローラーや自動車で立ち上がりつつある需要を捉えていくという。

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ウインドリバーのアレックス・ウィルソン氏
ウインドリバーのアレックス・ウィルソン氏

 ウインドリバー(Wind River)は2018年4月25日、東京都内で会見を開き、製品の安全を確保する同社製品の事業戦略について説明した。

 同社 事業開発担当ディレクターのアレックス・ウィルソン(Alex Wilson)氏は「商用の組み込みOS市場でトップシェアを維持し続ける当社は、ソフトウェアで定義された世界(software-defined world)における安全とセキュリティ、信頼を現実のものとすることに注力している」と語る。

 中でも、ウインドリバーの主力製品である「VxWorks」は、安全性が求められるさまざまな機器で用いられていることもあり、安全と関わる標準規格への対応に注力してきた。「安全関連の規格は、一般産業機器向けのIEC 61508が基本になっており、VxWorksはこれに準拠している。このIEC 61508から、航空機向けのDO-178C、鉄道向けのEN 50128、自動車向けのISO 26262、エネルギーインフラ向けのIEC 60880などさまざまな産業向けで規格が策定されている。ウインドリバーとしても各産業への対応を進めているところだ」(ウィルソン氏)という。

 VxWorksの安全関連ソリューションは、RTOSと拡張ミドルウェアを含めた「VxWorks RTOS」、安全認証に必要なサブセットである「VxWorks Safety Subset」、第三者認証機関から取得した安全認証から成る。シンプルな安全システムであれば、VxWorks Safety Subsetの「Time and Space Partitioning」と「Resource Control」を用いた制御により、製品の安全に大きくかかわる機能とそうでない機能を分割することができる。ウィルソン氏は「これによって、テストや認証などの手間が掛かりがちな製品の安全に大きくかかわる機能を小さくまとめられるので、コストを抑えられる」と説明する。

「VxWorks」を用いたシンプルな安全システムの構成
「VxWorks」を用いたシンプルな安全システムの構成(クリックで拡大) 出典:ウインドリバー

 さらにハイパーバイザーを用いた仮想化による機能分割の取り組みも進めている。航空機向けのVxWorksである「VxWorks 653」のバージョン4は、マルチコアプロセッサとハイパーバイザーに対応しているが、2017年6月にはPowerPC対応版がDO-178のレベルAを満たすという第三者認証を取得したという。「VxWorks 653のバージョン4は、2017年末にインテル対応版を投入しており、2018年夏ごろまでにArm対応版をリリースできるだろう」(ウィルソン氏)。

「VxWorks 653」バージョン4のハイパーバイザーを用いたパーティショニングによる安全システムの構成
「VxWorks 653」バージョン4のハイパーバイザーを用いたパーティショニングによる安全システムの構成(クリックで拡大) 出典:ウインドリバー

 今後はウインドリバーの安全関連製品が求められる市場が拡大する可能性は高い。ウィルソン氏は「現時点で、航空機と鉄道に広く採用されているが、今後はIoT対応で機能向上が進む産業用コントローラーや、自動運転技術の開発が加速している自動車でも、より高い安全性が求められるはずだ。これらの分野で、航空機や鉄道で培ったノウハウを展開できるようにしたい」と述べている。

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