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上下二重反転ローターの産業用ドローン、優れた薬剤散布性能を発揮ドローン

ヤマハ発動機は、高品質な薬剤散布を可能にする産業用ドローン「YMR-08」を発表した。力強い降下気流を生み出す上下二重反転ローターに加え、散布ノズルを最適な位置に配置したことで、同社の無人ヘリに匹敵する散布品質を可能にした。

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 ヤマハ発動機は2018年3月30日、高品質な薬剤散布を可能にする産業用ドローン「YMR-08」を発表した。同年6月に限定発売し、本格販売は同年秋からを予定する。メーカー希望小売価格は255万円(税別)だ。

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産業用ドローン「YMR-08」2018年限定発売モデル(クリックで拡大) 出典:ヤマハ発動機

 同製品は、無人ヘリコプターによる薬剤散布事業を手掛けてきた同社が、1回の散布飛行につき1ヘクタールの連続散布を15分で完了することをコンセプトに開発した。力強いダウンウォッシュ(降下気流)を生み出す上下二重反転ローターに加え、散布ノズルを最適な位置に配置したことで、同社の無人ヘリに匹敵する散布品質を可能にした。

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左:対向するローターが反転する一般の6枚ローター、右:ローターの回転方向が前後対称のYMR-08(クリックで拡大) 出典:ヤマハ発動機

 また、YMR-08専用として安全性と作業性に配慮したバッテリーや、軽量高出力のモーターを開発。着陸時の衝撃を緩和するためスキッド(足パーツ)を樹脂製とし、前縁にも衝撃吸収樹脂を採用した。ハイブリッドローターやボディーは衝撃を低減し破損時の飛散を防ぐカーボン製、ボディーのフレームは軽量で剛性バランスに優れたモノコックシェル構造になっている。

 さらに、4m幅ターンや並行飛行をサポートするターンアシスト機能により、操縦者の疲労、負担を低減しつつ、薬剤をムラなく散布する。

 フライト時の最大寸法は幅2181×長さ1923mm、ローター径は26インチ。作業後には機体をコンパクトに折り畳むことができる。バッテリー定格容量は852Wh、定格電圧は44.4Vだ。最大離陸重量は24.9kg以下。散布装置の最大タンク容量は10l(リットル)、散布速度は10〜20km/hとなっている。

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