ニュース
スペースリーが1億円の資金調達、VR分野でのAIの実用化を目指す:VRニュース
スペースリーは、Draper Nexus Venture Partners、Archetype Ventures、DBJキャピタルを引受先とする、総額約1億円の第三者割当増資を実施した。また、Spacely Labを設立し、研究開発を推進する。
スペースリーは2018年4月10日、Draper Nexus Venture Partners、Archetype Ventures、DBJキャピタルを引受先とする、総額約1億円の第三者割当増資を実施したと発表した。また、「Spacely Lab(スペースリーラボ)」を設立し、蓄積したデータの活用や画像解析などに関わる研究開発を推進する。
今回調達した資金により、開発体制の増強、認知度向上、営業、顧客サポート体制の強化を行い、蓄積した行動データや画像データなどを活用したサービスの開発を目指す。Spacely Labでは、VR分野でのAI(人工知能)の実用化を進める。
同社は、2016年11月よりWebブラウザで再生できるパノラマVR(仮想現実)コンテンツを制作、編集、管理できるクラウドソフトを運営。不動産業界を中心に事業者ユーザー数を伸ばしてきた。また同時に、不動産物件管理の基幹ソフトウェアとの連携、ハウスメーカーや施工会社に多く利用される3D CADソフトウェアとの連携、東京都防災事業への採択など、新たな分野への拡大を進めている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 見える、見えるぞ! 私にも実寸大の3Dデータが! みんなで体験する製造業VR
MONOist主催セミナー「製造業向けVR/AR/MRセミナー〜設計・開発が変わる! モノづくりの新たな道」では、MONOistの執筆者であるプロノハーツの製造業VRエヴァンジェリスト 早稲田治慶氏がVR/AR/MRの基礎知識と製造業の活用について解説した。事例講演では本田技研技術研究所 四輪R&Dセンター 鈴鹿分室開発推進BL主任研究員 西川活氏が登壇し、生産現場でのVR導入について、データ構築、大画面型と没入型の使い分けのノウハウなどを紹介した。 - 日産が採用したVR向け触覚デバイスは「深部感覚も再現する」
製造業におけるVR活用が進む中で、視覚だけでなく“触覚”も求められるようになっている。VRの3D空間で触覚を再現するウェアラブルデバイスとして注目を集めているexiiiの「EXOS」は、既に日産やNEC、デンソーウェーブなどに採用されている。 - 3D CADで作った3Dデータを生かし切るVRとARの進化
AI(人工知能)と同じく2016年にブームを迎えたVR(仮想現実)。2017年以降、このVRが、製造業や建設業の設計開発プロセスに大きな変化を与えそうだ。AR(拡張現実)についても、「デジタルツイン」をキーワードに3D CADで作成した3Dデータの活用が進む可能性が高い。 - 双腕型ロボットが自動でタオルをたたみサラダを盛り付ける、AI学習はVRシステム
デンソーウェーブは、ベッコフオートメーション、エクサウィザーズなどと共同開発した「マルチモーダルAIロボット」について説明。多指ハンドを装着した双腕型ロボットアームをディープラーニングで得たアルゴリズムによってリアルタイムで制御するAIロボットであり、自動でタオルをたたんだり、サラダを盛り付けたりするデモを披露した。 - 深層学習や機械学習は“過度の期待のピーク期”、ARは“幻滅期”のどん底に
米国の調査会社Gartnerは、「先進技術におけるハイプサイクル2017年版」を発表した。調査結果によると深層学習や機械学習などが「過度の期待のピーク期」を迎えていることを明らかにした他、ARが「幻滅期」のどん底を迎えていることを指摘した。一方でVRについては「啓蒙活動期」の中盤に入っており、もうすぐ「安定期」を迎える兆しを見せているとした。