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高性能主軸を搭載した複合加工機を発売、同時5軸加工に対応FAニュース

DMG森精機は、複合加工機「NTX」シリーズの第2世代モデル3機種を発売した。第1世代を進化させ、航空機、医療機器、金型など、形状が複雑化するワークの同時5軸加工にも対応する。

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 DMG森精機は2018年3月27日、複合加工機「NTX」シリーズの第2世代モデル「NTX 2000/2500/3000 2nd Generation」を発売した。航空機、医療機器、金型など形状が複雑化するワークの同時5軸加工にも対応する。3機種で年間200台の販売を予定している。

 第2世代モデルは、ターニング用の高性能主軸「turnMASTER」と、工具主軸「compactMASTER」を搭載する。turnMASTERは、耐久性を強化するため、ベアリングのボールを大径化して部品精度を向上させた。回転センサーは、マグネスケール製を搭載する。

 compactMASTERは、全長350mmとコンパクトな構造で、90度回転しても第2刃物台との干渉領域が小さく、第1、第2の両主軸で加工できる。また、主軸中心から−124mmまで直線軸移動で加工可能。さらに、ダイレクト・ドライブ・スピンドルにより、切削能力を向上し、メンテナンス頻度や故障リスクを低減した。

 第2刃物台には、移動量±40mmのY軸を搭載し、より多彩なミーリング加工が可能になった。タレット内部にモーターを組み込んだビルトインモーター・タレットを採用。ミーリング加工時の発熱や振動を抑え、切削能力、速度、面品位、精度を向上した。工具主軸と第2刃物台+Y軸での同時加工により、ホブ加工にも対応する。

 また、機械停止の大きな原因の1つとなっている切りくず対策として、切りくず処理能力を向上。処理能力を向上させたドラムフィルターを搭載した機外チップコンベヤーにより、切りくずを効率的に処理し、クーラントろ過を高精度で行う。切りくず流しクーラントを標準装備し、主軸直下の切りくず排出性を上げた。

 その他、精度、剛性、作業性、メンテナンス性を向上し、自動化システムを搭載している。

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「NTX 2500 2nd Generation」の外観(クリックで拡大) 出典:DMG森精機
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「NTX 2500 2nd Generation」の機内(クリックで拡大) 出典:DMG森精機

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