ニュース
オランダの医療機器メーカーを買収、X線・ヘルスケアIT事業を強化:医療機器ニュース
キヤノンメディカルシステムズは、オランダの医療機器メーカーFysiconの株式を取得する契約を締結し、必要な承認手続きを経て買収を完了した。これにより、X線事業とヘルスケアIT事業を強化する。
キヤノンメディカルシステムズは2018年3月7日、X線事業とヘルスケアIT事業を強化するため、オランダの医療機器メーカーFysicon(フィジコン)の株式を取得する契約を締結したと発表した。必要な承認手続きを経て、同社の買収を完了した。
Fysiconは1996年に設立。オランダの北ブラバント州オスに本社を構え、患者の生体情報から心機能解析を行う検査機器や、クラウド型の医療情報管理アプリケーションなどの開発・製造・販売を手掛けている。特に、心臓波形を読み取って心機能を解析する機器では、操作性などの面で高い評価を得ている。
今後、キヤノンメディカルシステムズは、同社のX線アンギオグラフィシステムとFysiconの製品との連携を図り、海外市場を中心に一体化したソリューションを提供する。これにより、心臓疾患の治療現場のワークフロー改善に取り組むという。
さらに、両社のヘルスケアIT技術を融合させ、術前・術中・術後のフォローアップを含めたトータルケアを進めるとしている。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 力技でも欲しかった、キヤノンが医療分野に掛ける夢
キヤノンは、2016年3月に発表した東芝メディカルシステムズの株式取得について、競争法規制当局のクリアランス認証が完了したため、東芝メディカルシステムズの子会社化を行う。 - キヤノンMJが「ロコモ」予防を目指す、高齢者の運動機能測定を自動化
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)グループは、介護スタッフによる高齢者の運動機能測定を効率化するシステム「ロコモヘルパー」を開発した。今後3年間で、累計1000施設の介護予防関連事業所への納入を目標としており、「ロコモーティブシンドローム(運動器症候群、ロコモ)」予防への貢献を目指す。 - 医用画像をクラウド上で閲覧、保管、管理できるシステムサービス
キヤノンマーケティングジャパンは、医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place」を拡充し、医療施設内の医用画像をクラウド上で閲覧、保管、管理できる「医用画像システムサービス」を開始した。 - 東芝メディカルシステムズの新社名は「キヤノンメディカルシステムズ」
東芝メディカルシステムズは、新社名(商号)を「キヤノンメディカルシステムズ」(英文名:Canon Medical Systems Corporation)とすることを内定したと発表した。2018年初頭をめどに、新社名に変更する予定だ。 - 「がんばらない介護」をIoTで安価に支援、キヤノンMJとベンチャーが共同開発
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、IoT関連ベンチャーのZ-Worksと資本業務提携を行い、IoTを活用した介護支援ビジネスを本格展開すると発表。安価な非接触センサーを複数使うことで入居者の状態を検知する「居室見守り介護支援システム」を共同開発し、大手〜中堅の有料老人ホーム向けに展開する。