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複数の物理現象を1つのモデル上で表現する1D CAE「SimulationX 3.9」CAEニュース

仏ESIは、マルチドメイン1Dシミュレーションツールの最新版「SimulationX 3.9」を発表した。複数の物理分野に跨る物理現象を1つのモデル上で表現でき、エンジニアのニーズに合わせたカスタマイズができる。

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 仏ESIは2017年12月14日、マルチドメイン1Dシミュレーションツールの最新版「SimulationX 3.9」を発表した。複数の物理分野に跨る物理現象を1つのモデル上で表現できるバーチャルプロトタイピングツールで、マルチタスクに対応し、エンジニアのニーズに合わせたカスタマイズも可能だ。

 SimulationXは、物理モデリング言語「Modelica」に準拠した機械、電気、熱、流体など、複数の物理分野と制御ロジックを組み合わせたマルチドメインシステムシミュレーションが行える。製品の仕様検討および設計段階からSimulationXを用いた解析をすることで、試作前の製品挙動の検証が可能になる。

 豊富なモデルライブラリと優れた操作性により、解析初心者でも容易に利用できる。加えて、各産業分野のニーズに合わせたカスタマイズが可能で、自動車、エネルギー、産業機械、鉄道、航空宇宙など幅広い産業分野で導入されている。

 また、有限要素法シミュレーションソフトなどのCAEシミュレーションソフトウェア、モデルベースシステムエンジニアリング、最適化ツール、リアルタイムプラットフォームなどとの練成も特徴。Modelicaを使用することで、ユーザー独自のモデルコードを容易に作成できる。

 SimulationX 3.9では、新たに振動ダンパーモデリングの詳細な解析が可能になった。例えば、特性をパラメーター化したデュアルマスフライホイールやエンジンマウントにより、周波数に依存する制振挙動を過渡現象のシミュレーションとして再現できる。

 さらに、計算方法と結果の表示を改善し、モデリング・計算・解析など主要なステップの作業を高速化した。大型モデル処理における性能向上、画面表示の強化、図の閲覧ナビゲーション機能、パラメータ設定の操作性、タスクマネージャーで異なるシミュレーション法の並行タスクに柔軟かつ強力に対応できるといった特徴がある。

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「SimulationX」の電気自動車モデルとドライバーモデル(クリックで拡大) 出典:ESI

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