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レジ自動化はどこまで可能か、生体認証やRFID、画像認識でレジレスにたどり着けリテールテックJAPAN2018(2/4 ページ)

「リテールテックJAPAN 2018」で注目を集めたのが、レジの自動化につながるソリューションの展示だ。NEC、富士通、日立製作所、SCSK/サインポスト、ヴィンクス/パナソニック、大日本印刷のレジ自動化関連の展示についてレポートする。

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富士通と日立は生体認証で来店客を認証

 富士通は、手のひら静脈認証技術とRFID、ゲート型チェックアウトシステムを組み合わせたレジレスソリューションを参考展示した。

 このソリューションでは、まず来店客の手のひら静脈と電子マネーやクレジットカードなどによる支払い方法をひも付けておく。来店客は購入したい商品を買い物かごやショッピングカートに入れていき、精算する際にゲートに向かう。そして、ゲートに組み込まれた手のひら静脈を認証するセンサーを使って自身の認証を行い、ゲート側壁の内側のRFIDリーダーを使って商品のRFIDを読み取って精算ボタンを押せば、支払いが完了してゲートが開くという仕組みだ。

来店客はゲートで手のひら静脈を使って認証を行う商品のRFIDはゲート側壁内側のRFIDリーダーで読み取ってくれる 来店客はゲートで手のひら静脈を使って認証を行う(左)。買い物袋に入れた商品のRFIDは、ゲート側壁内側のRFIDリーダーで読み取ってくれる(右)(クリックで拡大)

 RFIDは富士通製で、金属や液体による誤認識は少ないという。RFIDリーダーの作動時間を制限することで、RFIDを複数回読み取ってしまう問題への対策としている。「ゲートやRFIDなど個別の技術は既に採用されている。手のひら静脈による認証で、本当に手ぶらでの買い物を実現できる」(富士通の説明員)という。

 日立製作所は、指静脈認証と画像認識技術を組み合わせたレジレスソリューションの参考展示を行った。

 このソリューションで来店客は、ウォークスルー型指静脈ゲートでチェックインを行う。ここで来店客それぞれに最適な商品の提案や値引き情報を伝えつつ、画像認識により来店客を認識する。店舗内での動きや商品の選定まで認識し、最終的な精算まで自動化することまで想定している。ただし、今回の展示の精算プロセスには商品に貼り付けたRFIDを使用していた。

日立製作所のウォークスルー型指静脈ゲート来店客の店舗内の動きや商品選定をカメラで画像認識 日立製作所のウォークスルー型指静脈ゲート(左)。来店客の店舗内の動きや商品選定をカメラで画像認識し、最終的な精算まで自動化することまで想定(右)(クリックで拡大)

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