三菱「エクリプス クロス」が日本発売、ディスプレイオーディオが標準装備に:車載情報機器
三菱自動車は新型コンパクトSUV「エクリプス クロス」を発売した。2019年度を最終年度とする中期経営計画の達成に向け、グローバル戦略車として展開中だ。
三菱自動車は2018年3月1日、新型コンパクトSUV「エクリプス クロス」を発売したと発表した。税込車両価格は253万2600円から。2018年2月末時点で5000台の予約受注を獲得しているという。2018年度の月間販売目標台数は1000台。
2019年度を最終年度とする中期経営計画の達成に向けたグローバル戦略車として、すでに海外展開がスタートしている。2017年10月に欧州で、同年11月は豪州やニュージーランド、アセアンで、2018年1月には北米で出荷を開始した。同中計では2019年度に売上高を2016年度比3割増の2兆5000億円に拡大し、販売台数は同4割増の130万台を目指す。
エクリプス クロスは、コンパクトSUV「RVR」とミッドサイズSUV「アウトランダー」「アウトランダーPHEV」といったクロスオーバーSUVのラインアップに新たに加わる新型車だ。スタイリッシュなクーペフォルムとSUVの機動力を融合し、三菱自動車らしさを追求した。行動意欲を刺激するデザインや、スマートフォンとのコネクティビティ、四輪制御技術による安心と楽しさを両立したドライビングフィールを特徴とする。
コネクティビティでは、最上級グレードにスマートフォン連携ディスプレイオーディオとタッチパッドコントローラーを標準装備とした。スマートフォン連携ディスプレイオーディオはカーナビゲーション機能を持たず、Apple「CarPlay」やGoogle「Android Auto」に対応している。センターコンソールに配置したタッチパッドコントローラーは、走行中にドライバーが姿勢を変えずにディスプレイオーディオを操作できるようにした。
四輪駆動(4WD)システムは、アクセルの開度や車速、走行条件などから後輪へ伝達するトルクを常時適切に配分する電子制御技術を搭載。アクティブヨーコントロールブレーキ制御を追加した車両運動統合制御システムも採用し、ドライバーの操作に忠実な車両挙動を目指した。「AUTO」「SNOW」「GRAVEL」の3つの走行モードから選択可能。
パワートレインは、新たに開発した排気量1.5l(リットル)のダウンサイジング直噴ガソリンターボエンジンを採用した。従来の排気量2.4lの自然吸気エンジンをしのぐ中低速トルクを発揮する。8速スポーツモード付きのCVTと組み合わせる。ステップアップシフト制御を採用することにより、回転が先行するような吹け上がり感を提言し、ダイレクトな加速感を実現したとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 三菱自は2019年に販売台数を4割増の130万台に、設備投資や研究開発費も大幅増
三菱自動車は、2019年度を最終年度とする中期経営計画「DRIVE FOR GROWTH」を発表した。2019年度に売上高を2016年度比3割増の2兆5000億円に、販売台数は同4割増の130万台を目指す。営業利益率は2016年度の0.3%から6%以上に引き上げる目標だ。 - 「OK Google、クルマのエンジンをかけて」、三菱自が2018年からスタート
三菱自動車は「第45回東京モーターショー 2017」において、スマートスピーカーの「Amazon Echo」や「Google Home」を通じてエンジンの始動やエアコンの設定、ドアの解錠・施錠を行う様子を紹介した。スマートスピーカーの普及が先行している北米で、2018年から同様のサービスを提供する。 - 三菱自動車のAIアシスタント「リサ」、表情や声からドライバーを理解
三菱自動車は「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2017」において、AI(人工知能)パーソナルアシスタント「RISA」を紹介した。 - クルマづくり100周年の三菱自動車、「e-EVOLUTIONコンセプト」で新しい価値示す
三菱自動車は「第45回東京モーターショー 2017」において、新世代ハイパフォーマンスEV(電気自動車)のコンセプトカー「MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT(e-EVOLUTIONコンセプト)」を初公開した。 - ルノー日産三菱が機能統合を加速「一体運用での成長を証明する」
ルノー・日産自動車・三菱自動車アライアンス(ルノー日産三菱)は、アライアンスの機能統合を加速する複数のプロジェクトを始めると発表した。新中期計画「アライアンス2022」の達成に向けた具体的な施策となる。