ニュース
超高送りカッターに、工具を長寿命化する新仕様ボディーを追加:FAニュース
タンガロイが超高送りカッター「DoFeed」の新仕様ボディーを発売した。切削油やエアが各切れ刃にピンポイントでかかるように設けたエア穴により、切削熱を低減。工具を長寿命化し、切りくずをスムーズに排出する。
タンガロイは2018年2月1日、超高送りカッター「DoFeed(ドゥーフィード)」の新仕様ボディーを発売した。計18形番をそろえ、主な形番の標準価格は「EXN03R016M16.0-02-C」が3万600円、「HXN03R032MM16-06-C」が6万9000円(いずれも税別)となっている。
DoFeedは、一般機械部品や金型の形状加工などに適した多刃仕様の超高送りカッター。今回新たに追加した新仕様ボディーは、切削油やエアがそれぞれの切れ刃にピンポイントでかかるように、ポケットごとにエア穴を設けた。小さな切削幅での肩加工や穴の繰り広げ加工において、工具寿命を安定させ、切りくずをスムーズに排出する。
一般的に耐熱合金やチタン合金の加工は、大きな切削熱が発生するためボディーの寿命が短い。新仕様ボディーは、切削点に切削油を効率良く供給して切削熱を低減することにより、工具を高寿命化する。取り付け仕様は、シャンクタイプとモジュラータイプが選べる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 工作機械も4.0へ、シェフラーとDMG森精機が描く「マシンツール4.0」
ドイツのインダストリー4.0が大きな注目を集める中、工作機械にもIoTを積極的に活用する動きが出てきている。軸受部品を展開するシェフラーと、工作機械メーカーのDMG森精機は工作機械のインダストリー4.0対応を目指す「マシンツール4.0」プロジェクトを推進している。 - アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。 - ファナックがIoT基盤の壮大な実演、JIMTOFで80社250台の工作機械を見える化
ファナックは「JIMTOF2016」において、同社が展開する工場用IoT基盤「FIELD system」の壮大な実演を行った。同システムによりJIMTOFに出展した機械メーカー80社、250台の工作機械をつなぎ、稼働状況の見える化を実現した。 - スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。 - スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。 - 故障予知は前提、“真の予兆保全”を実現するために必要になるもの
2017年はIoTやAI技術の進展により、大型機械や設備の故障予知や予兆保全への取り組みが加速した1年となった。2018年は故障予知などを前提とした、センシングやデータ管理などが進み、予兆保全に関する各種製品開発やソリューションが数多く登場する見込みだ。