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3Dプリンタ関連の支出額、2021年には世界で200億ドルに3Dプリンタニュース

IDC Japanは、世界3Dプリンティング関連市場の予測を発表した。2018年、全世界の3Dプリンティング関連の支出額は2017年と比べて19.9%増加し、約120億ドルになると予測。2021年には全世界の支出額が約200億ドルに達するとしている。

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 IDC Japanは2018年1月29日、世界3Dプリンティング関連市場の予測を発表した。2018年、ハードウェア、造形材料、ソフトウェア、サービスを含む全世界の3Dプリンティング関連の支出額は、2017年と比べて19.9%増加し、約120億ドル(約1兆3200億円)になると予測。今後5年間の年間平均成長率(CAGR)を20.5%、2021年には全世界の支出額が約200億ドル(約2兆2000億円)に達するとしている。

 世界の3Dプリンティング関連支出のうち、3Dプリンタハードウェアと3次元造形材料の支出額は全体の約3分の2を占めている。同社は2021年に、両者の支出額がそれぞれ69億ドル(約7590億円)、及び67億ドル(約7370億円)に達すると予測。3Dプリンティングサービス関連支出は、2021年に55億ドル(約6000億円)になると見ている。また、3Dプリンティングソフトウェア関連の支出は、今後5年間のCAGRを18.6%としている。

 産業分野別にも支出額を予想した。支出額が最も多い産業分野は組み立て製造業で、予測期間全体を通じて、全世界の支出額の半分以上が同分野に関連するという。2番目は医療サービス分野で、2018年の支出額は約13億ドル(約1430億円)と見込む。3番目は教育分野で同9億7400万ドル(約1070億円)、そして一般消費者セグメントが同8億3100万ドル(約914億円)と続く。同社は、2021年に専門サービス分野および小売分野が、一般消費者セグメントを抜くと予測。さらに、産業分野別の成長率の比較では、今後5年間で最も急成長するのは、資源分野(CAGR38.4%)および医療サービス分野(同35.4%)と分析している。

 さらに、各産業分野における具体的な使われ方の視点で分析すると、3Dプリンティングの主なユースケースは、プロトタイピング、補修パーツ製造、新製品用パーツ製造で、この3つだけで、2018年の全世界の支出額の44%を占めるという。その後、2021年には、医療サービス分野の成長によって歯科関連製品と医療サポート関連製品の製造がユースケースの4位と5位に入ると予測。中でも、最も急成長が見込まれるのが組織、臓器、骨(CAGR 56.6%)、歯科関連製品(同36.9%)の製造と見ている。

 2018年の合計支出額が最も多い地域はアメリカ(41億ドル<約4510億円>)、第2位は西欧(35億ドル<約3850億円>)、第3位は中国(15億ドル<約1650億円>)となる見通しだ。以下、中東欧、中東およびアフリカ、日本/中国以外のアジア太平洋地域の順となる。今後5年間で、世界9つの地域のうち6つがCAGR20%以上の成長を示し、中でも特に急速な成長が見込まれる地域は、中南米(CAGR27.2%)と中東欧(同26.0%)と予想している。

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