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オンセミがアウディと戦略的提携、最新技術をいち早く車載用に:車載半導体
オン・セミコンダクターは、Audi(アウディ)の半導体技術活用プログラム「Progressive SemiConductor Program」のパートナーに選定されたと発表した。
オン・セミコンダクターは2018年1月29日(現地時間)、Audi(アウディ)の半導体技術活用プログラム「Progressive SemiConductor Program」のパートナーに選定されたと発表した。自動運転車や電気自動車での採用を前提に、両社が直接関わりながら最新の半導体技術を自動車に適用させていく共同開発を行う。
オン・セミコンダクターは、イメージセンサー、パワーマネジメント、自動運転システムのコネクティビティ、パワー半導体などの製品ポートフォリオを持つ。アウディは半導体メーカーと直接協業することにより、新機能を迅速に量産モデルに導入したい考えだ。
アウディのProgressive SemiConductor Programは、自動車の進化の80〜90%に半導体が関わっているという考えの下、最新の半導体技術を車載用としていち早く取り入れ、自動運転システムや電動化に向けた開発を強化するための取り組みだ。
自動車メーカーやメガサプライヤーが半導体メーカーと直接関わりを持ち、自動運転技術などの共同開発に取り組む例は増加している。協業は1社対1社に限らず、トヨタ自動車はNVIDIAやルネサス エレクトロニクスと共同開発を行っている。また、NVIDIAはRobert Bosch(ボッシュ)やZFとも協力関係にある。IntelはBMWやContinental(コンチネンタル)とかかわりが深い。
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