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弾性体を考慮したマルチボディーの解析が可能なメッシュフリーMBDツール「DAFUL」:CAEニュース
サイバネットシステムは、韓国企業が開発したメッシュフリーMBDツール「DAFUL」を販売する。メッシュフリーで、弾性体を考慮したマルチボディー構造モデルの迅速な作成・解析が可能だ。
サイバネットシステムは2018年1月16日、韓国のVirtualMotionが開発したメッシュフリーMBDツール「DAFUL(ダフル)」を同月より販売すると発表した。
DAFULは、MBD(マルチボディーダイナミクス)技術を応用し、マルチボディーシステムと構造システムを統合している。MBDは、さまざまな部品で構成される機構や構造システムの動きを解析し、複雑なダイナミクスの現象を解明する技術で、自動車、ロボット、航空宇宙、バイオメカニクスなどの幅広い分野で用いられている。
DAFULのシミュレーション技術はメッシュフリーで、弾性体を考慮したマルチボディー構造モデルの迅速な作成・解析が可能だ。システムの動作性能をはじめ、応力安全解析、振動解析、疲労解析、熱伝達解析など多くの産業用アプリケーションの設計プロセスに活用できる。
DAFULは3次元CADのように操作できるため、初心者でも簡単にマルチボディーダイナミクスを解析できる。また、3次元CADのデータをDAFULのプリプロセッサに読み込めば、モデルを容易に設定できる。さらに、多様なツールキットを利用することで、アプリケーションに特化したポスト処理を簡単に実施できる。
サイバネットシステムは、既存のCAEソフトウェアやサービスにDAFULを加えて、製造業の開発力強化や開発期間の短縮を支援していく。
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