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古い設備でも対応可能、工場現場向けのクラウド型セキュリティ:製造ITニュース
安川情報システムは、工場現場向けのクラウド型セキュリティソリューション「MMsmartSecurity」シリーズを2018年1月から発売する。端末へのインストールや既存システムの設定変更が不要のため、古い設備でも使用できる。
安川情報システムは2017年12月19日、工場現場向けのセキュリティソリューション「MMsmartSecurity」シリーズを発表した。2018年1月から順次発売していく。
MMsmartSecurityは、端末へのインストールが不要のため、古い設備でも使用できる。既存システムの設定の変更も必要ない。同サービスは、インターネットに接続しない閉域網を使った暗号化通信と、IPを持たないエッジPCによってインターネットへの接続リスクに対応する。
今後、情報系ネットワークやコントロールネットワークといった工場内のネットワークレイヤーごとに必要な機能をラインアップする予定だ。これらはネットワークを常時監視し、AI(人工知能)による分析で脅威を可視化できる。
近年、サイバー攻撃の発生を受けて、工場でもセキュリティ対策の重要性が説かれている。しかし、工場には古い情報機器が多く、OSが最新のセキュリティ商品に対応していなかったり、機器本来の動作に影響を及ぼすためウイルス対策のソフトがインストールできない、などの問題があった。
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