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文書電子化ソリューション導入で、ペーパーレス運用を推進:製造IT導入事例
ウイングアーク1stは、同社の文書電子化ソリューション「SPA」を松井製作所が導入したと発表した。これにより松井製作所では、世界各地の拠点からすぐに技術資料にアクセスしたり、セキュアな状態で資料を一元管理できるようになった。
ウイングアーク1stは2017年12月6日、同社の文書電子化ソリューション「SPA」を松井製作所が導入したと発表した。
松井製作所は、樹脂乾燥機や輸送機などをはじめ、プラスチック形成用合理化機器やシステムの開発、製造、販売を手掛けている。グローバル規模でビジネスを展開するため、紙の図面や資料では閲覧に手間がかかること、改訂図面の差し替えが間に合わず現場が混乱するなどの課題があった。
そのため、2016年に技術資料の運用見直しを決定。ペーパーレスを軸とした最新データの一元管理や、ネットワーク経由でより便利に情報にアクセスできる仕組みづくりを検討した。その結果、図面ごとに人や部署、プロジェクト単位で閲覧権限を設定できること、閲覧は可能でも印刷は不可といった状況に応じた細かな設定が可能なことから、SPAを採用した。
松井製作所ではSPA導入によって、世界各地の拠点からすぐに技術資料にアクセスできる環境が整い、セキュアな状態で資料を一元管理できるようになった。また、資料の閲覧や持ち出しなどに関する可否制限が細かく管理可能になり、紙の際に発生していた図面の差し替えや発送作業が大幅に削減した。
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