産業向けのクラウド型ドローンソリューションを発表:ドローン
Rapyuta Roboticsは、クラウド型ドローンソリューション「Rapyuta c.drone(β版)」を発表した。産業向けの自律飛行ドローンで、オンデマンドかつ全自動で離陸、飛行、着陸、充電ができる。
Rapyuta Roboticsは2017年11月15日、クラウド型ドローンソリューション「Rapyuta c.drone(β版)」を発表した。ソフトバンク コマース&サービスと販売代理店契約を締結し、セコム、日本ユニシス、日本システムウエアなどと協力して技術開発を進める。
Rapyuta c.droneは、オンデマンドかつ全自動で離陸、飛行、着陸、充電ができる産業向けの自律飛行ドローンだ。同社のクラウドロボティクス・プラットフォーム「rapyuta.io」を活用して開発され、rapyuta.io上で稼働する。同社以外のサードパーティー企業が開発するソフトウェアやロボットハードウェア、センサーを柔軟に追加でき、アプリケーションの構築が可能だ。
Rapyuta c.droneの特徴として、プロビジョニングを待つことなく、必要な時にいつでも飛行できる。Webインタフェースやプログラム可能なAPIからドローンにアクセス可能で、料金体系は従量制課金を採用している。悪天候下の運用にも耐える設計で、全天候型充電ステーションでの自動充電機能も搭載。導入、トレーニング、オペレーションからサービス、メンテナンスまで、同社がサポートする。
協業については、商用化に向けた開発をソフトバンクが支援。ソフトバンク コマース&サービスは販売代理店として国内の企業への販売を予定している。セコムは安全・安心なサービスの実用化に向けた技術開発協力、日本ユニシスは最先端のロボット制御技術と日本ユニシスグループのIoT Business Platformを組み合わせた新しい価値の提供、日本システムウエアは新サービスの技術開発協力、京都府商工労働観光部ものづくり振興課はロボットの自律移動インフラなどに関する研究を進めていく。
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