肝硬度測定と超音波検査に1台で対応する超音波診断装置を発売:医療機器ニュース
GEヘルスケア・ジャパンは、肝硬度の測定機能「FibroScan」モジュールと超音波診断装置を一体化した超音波診断装置「LOGIQ S8 FS」を発売した。肝硬度測定と超音波検査を1台で行える。
GEヘルスケア・ジャパンは2017年11月9日、肝硬度の測定機能「FibroScan」モジュールと超音波診断装置を一体化した超音波診断装置「LOGIQ S8 FS(ロジック エスエイト エフエス)」を発売した。肝硬度測定と超音波検査を1台で行える。
FibroScanは、フランスのEchosensが提供する肝硬度を非侵襲的に測定する装置。世界75カ国で臨床使用の実績を持つ。超音波エラストグラフィーを用いた肝硬度の測定が行え、用途に合わせてM+(標準体形向け)とXL+(皮下脂肪の厚い体形向け)のプローブが使用できる。
今回、Echosensと技術提携し、肝臓の病態を評価する装置として、FibroScanをモジュールで搭載した。このFibroScanに加え、剪断波の伝播(でんぱ)速度で組織の硬度を評価する「Shear Wave Elastography」機能を用いて、肝硬度を非侵襲的に計測する。
また、ハイエンド機としての高画質と機能を備えながら、重量を従来機「LOGIQ 7」に比べて65%軽量化。メインキャビネットボリュームも80%小型化し、モバイル用のバッテリーも搭載した。他に、黒をより黒く表現するOLEDモニターや高感度プローブ「XDClear」を搭載している。
他に、CTとMRIの画像を融合させて客観性を向上させるボリュームナビゲーションや、心機能定量解析ソフト「AFI(Automated Function Imaging)」を搭載。造影機能の「Contrast」により、肝腫瘤性病変や乳房腫瘤性病変などの診断において、鑑別診断の向上、局所治療効果判定や治療後のフォロー診断に貢献できる。
これまで肝硬度の測定では、測定箇所を同時に断層画像で確認したい、肝硬度の測定装置と超音波診断装置を入れ替えることなく検査をしたいなどのニーズがあった。
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