IIoT向けのセキュアなデバイスライフサイクル管理プラットフォーム:組み込み開発ニュース
ウインドリバーは、IIoT向けのセキュアなデバイスライフサイクル管理プラットフォーム「Wind River Helix Device Cloud」の最新版を発表した。
ウインドリバー(Wind River)は2017年10月3日(現地時間)、IIoT(Industrial Internet of Things)向けのセキュアなデバイスライフサイクル管理プラットフォーム「Wind River Helix Device Cloud」の最新版を発表した。
同プラットフォームは、短時間での接続が可能で、優れた管理性を備えている。また、英Telitの基盤IoT(モノのインターネット)技術を活用したリモート監視や無線によるソフトウェア、ファームウェアのアップデート、アラートやルール、アップデートの展開、データ管理などのデバイス管理機能を持つ。
実装オプションは多様で、パブリックやプライベート、ハイブリッドのクラウドに加えて、パブリッククラウドのリージョン指定にも対応する。
さらに、新しいPythonエージェントを用いてデバイスを簡単に接続したり、さまざまなインテリジェントゲートウェイや異なるOSを搭載したデバイスの管理を簡素化できる。API拡張セットにより、デバイスデータやデバイスアプリケーションをビジネスプロセスやシステムで簡単にコンテキスト化できる。
同プラットフォームは、Intel Secure Device Onboard(Intel SDO)にも統合されている。Device CloudとIntel SDOを組み合わせれば、デバイスのオンボーディングや管理、接続が容易になり、セキュリティの大規模な自動化に必要となる構築済みツールを入手できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「VxWorks」がリアルタイム分析エンジン搭載、エッジコンピューティングに対応
ウインドリバーは、組み込みOS「VxWorks」の新機能となるリアルタイム分析エンジン「AXON Predict Analytics」を発表。2017年8月末に正式リリースするVxWorksの新バージョンのオプションとして提供する。 - レベル3〜5をカバーする自動運転向けソフト、ウインドリバーが提案
ウインドリバーは自動運転システムやコネクテッドカーに向けたソフトウェアのプラットフォームの提案を強化する。今後は、車両1台のコストのうちソフトウェアが半分以上を占める見通しで、自動車のサプライチェーンが変わっていくという。 - “組み込みを組み込まない”時代へ、ウインドリバーが仮想化基盤を提供
ウインドリバーは、電力プラントや工場などの制御システムの仮想化を実現するソフトウェアプラットフォームを提供する。古い制御システムを低コストで簡単にIoT対応にすることなどが可能となる。 - 「組み込みOS無償提供」で変わるウインドリバーの戦略
航空宇宙などミッションクリティカルな分野で高い評価を得る「VxWorks」などで知られるウインドリバーが、クラウド対応組み込みOSの無償提供に踏み切った。その狙いを米Wind Riverのプレジデントが語る。 - 「Wind River Simics」と「Simulink」が連携
ウインドリバーとMathWorksが提携。SimicsとSimulinkの統合環境を提供することで、実機なしにターゲット上でSimulinkの制御モデルをテストできる。