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米半導体メーカー、会津富士通セミコンダクターの株式を追加取得:製造マネジメントニュース
富士通セミコンダクターと米ON Semiconductorは、富士通セミコンダクターが有する製造会社、会津富士通セミコンダクターマニュファクチャリングの30%の株式を、ON Semiconductorが追加取得することで合意したと発表した。
富士通セミコンダクターと米ON Semiconductorは2017年10月10日、富士通セミコンダクターが有する会津富士通セミコンダクターマニュファクチャリング(会津200mm製造会社)の30%の株式を、ON Semiconductorが追加取得することで合意したと発表した。
会津200mm製造会社は、200mmウエハーファウンドリサービスを提供する製造会社。ON Semiconductorは、2014年に同社に10%の資本参加をしており、追加出資によって出資比率は40%となる。
今回両社では、同社におけるON Semiconductor製品の需要が増す中で、戦略的パートナーシップの強化が両社にとって最適だと判断。40%への出資比率の引き上げは、2018年4月1日を予定している。
ON Semiconductorでは2014年の出資以来、同社に徐々に製造移管し、2015年6月から量産を開始した。今後2018年後半をめどに60%、2020年前半をめどに100%まで出資比率を上げる計画で、ON Semiconductorのグローバルな製造拠点の1つとする予定だ。この生産能力増強によって、需要に基づく生産の最適化を継続し、サプライチェーンの柔軟性を確保できるとしている。
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