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拡大する組み込みOSS、ソフトウェアのトレーサビリティーを確保せよ:組み込み開発 インタビュー(2/2 ページ)
シノプシスは、コネクテッドカーなど機器の高度化が進みソフトウェア開発の複雑性が増す中で、新たにソフトウェア開発の安全性を確保する基盤作りに取り組む。同社社長兼共同CEOのチー・フン・チャン氏に話を聞いた。
シノプシスが訴える「ソフトウェアサインオフ」の考え
こうした中でシノプシスが主張するのが「ソフトウェアサインオフ(Software Signoff)」という考え方だ。
「製品に組み込むソフトウェアにおいても、開発時や受け渡し時に個々の工程などでソフトウェアコンポーネントの“保証”を確保するような仕組みが必要になると見ている。ソフトウェアのトレーサビリティーを確保できるプラットフォームの構築などに取り組んでいく」とチェン氏は述べている。
各種の規制や標準などに適合しているかどうかの可否なども同プラットフォーム上に盛り込み、ソフトウェアの品質や安全性、セキュリティなどが一元的に管理できるようにすることを目指す。
現状では、シノプシスで一元的な基盤ができているわけではないが、既にM&Aなどを通じ、解析や認証などの個々のサービスは実現できている。2014年に買収した、静的コード解析ツールの「Coverity」やファジングツールの「codenomicon」、サイバーセキュリティツール「Cigital」などここ3年でポートフォリオを大きく拡大してきている。
チェン氏は「個々のエンジンはそろいつつある。個々のエンジンを組み合わせたプラットフォームとしての展開も今後進めていく」と述べている。
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