NVIDIAが無人運転向けAIコンピュータを発表、処理性能は「DRIVE PX」の10倍:車載半導体
NVIDIAは、ドイツ ミュンヘンで開催した開発者会議「GTC Europe」において、無人運転で走行するロボットタクシーに向けた人工知能(AI)コンピュータ「DRIVE PX Pegasus」を発表した。
NVIDIAは2017年10月10日(現地時間)、ドイツ ミュンヘンで開催した開発者会議「GTC Europe」において、無人運転で走行するロボットタクシーに向けた人工知能(AI)コンピュータ「DRIVE PX Pegasus」を発表した。毎秒320兆回以上の演算が可能で、前バージョンである「DRIVE PX2」の10倍を超えるパフォーマンスを発揮するとしている。DRIVE PX Pegasusの供給は2018年後半となる計画だ。
DRIVE PX Pegasusは高性能AIプロセッサを4基搭載し、ドライバー不要で地域に制限なく走行する「レベル5の自動運転」を実現する。SoC(System on Chip)プロセッサの「Xavier」2基と、ディープラーニング(深層学習)やコンピュータビジョンのアルゴリズムを加速させるハードウェアを備えた次世代ディスクリートGPU2基を接続している。コンピュータのサイズはナンバープレートと同等で、電力消費とコストを大幅に低減した。
また、自動車向け機能安全規格のISO 26262の最も厳しい安全要求レベルであるASIL Dに対応した設計だ。CANネットワークやFlexRayの他、カメラやライダー(LiDAR:Light Detection and Ranging)、超音波センサーなど16個の専用の高速センサー入力に対応。伝送速度10Gビット/秒(Gbps)の複数の車載イーサネットコネクターもサポートする。メモリ帯域幅は1秒あたり1TB(テラバイト)を上回るという。
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