自動車や産業機械など価値の高い「デバイス」管理に有効、Annataが上陸:製造ITニュース(2/2 ページ)
アイスランドのアナタ(Annata)は、日本支社を開設するとともに、自動車や産業機械の国内大手企業への浸透を広げていく方針を打ち出した。既にこれら国内大手企業の海外法人はAnnataのビジネスソリューションを採用しており、この実績と日本支社の活動をてこに国内や他の海外法人への導入を広げたい考えだ。
「Annata 365ユーザーの高い満足度をさらに多くの顧客に」
アナタの日本支社の開設に合わせて、日本支社の代表に岡寛美氏が就任した。岡氏は「日本マイクロソフトでDynamicsビジネスを担当する中でAnnata 365ユーザーの高い満足度を感じてきた。今回アタナ日本支社の代表になることで、その高い満足度をさらに多くの顧客に紹介できるのは楽しみだ」と意気込む。また、岡氏は、中国、韓国を含めた北アジアのディレクターにも就任する。
日本支社の目標は、自動車、二輪車、重機、産業機器の各分野の国内大手企業に対してグローバル展開をサポートすること、Annata 365の特徴や有用性について日本語で説明できる従業員を1年間で5人に増やすこと、2015年8月からAnnata 365の販売を手掛けるPwCコンサルティングを含めて3社以上のパートナーと契約することだ。
「Annata 365」の採用企業。国内大手企業の名前が多数あるが、その多くは海外法人での採用だ。アナタ日本支社の役割は、この実績を基に国内や他の海外法人への導入を広げることだ(クリックで拡大) 出典:アナタ
会見には、Annata 365を手掛けてきたPwCコンサルティング テクノロジーコンサルティング パートナーの白井隆氏、日本マイクロソフト Dynamicsビジネスアプリケーション統括本部 業務執行役員 統括本部長の田村元氏も登壇。「日本支社もできてAnnata 365の展開はさらに拡大するだろう。当社以外のパートナーも増やしてもらって、国内採用事例を充実させてほしい」(白石氏)、「自動車や産業機械の分野では知名度が高く、日本国内に拠点がないのに売れていたのがAnnata 365。アタナの日本支社開設と合わせて、Dynamics 365の自動車と産業機械分野への展開を加速させたい」(田村氏)とエールを送った。
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