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リニアモーター駆動のワイヤ放電加工機に大型加工向け機種を追加FAニュース

ソディックは、リニアモーター駆動で高速、高性能を実現するワイヤ放電加工機「AL」シリーズに、大型部品の加工に適した新機種「AL800G」「ALN800G」を追加した。

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 ソディックは2017年8月28日、リニアモーター駆動の高速で高性能なワイヤ放電加工機「AL」シリーズに、大型部品の加工に適した新機種「AL800G」「ALN800G」を追加した。標準価格はAL800Gが2800万円、ALN800Gが2700万円(いずれも税別)。なお、AL800シリーズの生産目標を年間50台としている。

 AL800GとALN800Gは、高速で高精度な位置決めを維持する自社開発のリニアモーターをX、Y、U、Vの4軸に標準採用。軸ストロークをX軸800mm、Y軸600mm、U軸200mm、V軸200mmに拡大することで、大型部品と金型の加工に対応した。ALシリーズに使われている「FJ-AWT(高速自動ワイヤ結線)」装置と「FJガイドTypeA」のガイドユニットを大型機用に最適化し、高板厚での高速結線能力が向上した。機械構造には、大型ワークの搭載や環境変化を考慮した最適機械構造設計手法を取り入れ、長時間安定した加工が可能だ。

 他に、板厚500mmの浸漬加工が可能な三面自動上下式加工タンク、最大1250×1020mmの大型加工に適した加工スペース、ロの字形状のワークスタンド、4連式加工液フィルター、コンパクトな形状と液処理効率を両立したサービスタンク、内蔵式の20kgワイヤフィーダーなどを標準装備として採用。また、「Sodick IoT」により、インターネットを活用した次世代のものづくりもサポートする。

 電源装置は、ALシリーズで使用するNC装置「SPW電源」を採用。高速/高精度の加工を可能とする「Digital PIKA回路」「TMP II制御」「タイコレス II制御」「新テン

ションサーボ機能」「自動液面制御」などを標準搭載する。これらによって、最少カット数で安定した高効率加工が可能となった。

 AL800Gはフルカバースタイルで、環境対応型工作機械としてグローバル規格に準拠している。フロントカバーの前面扉をスライド式にしたことで、大型ワークの搬入が容易になった。ロボットなどによる自動化対応にも考慮した設計となっている。

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