小ロット加工の生産性を高めたオートシートフィーダーカッター:FAニュース
グラフテックは、オートシートフィーダーカッター「CE6000-ASF」を2017年9月に発売する。カッティングプロッタ「CE6000-40 PLUS」に自動給排紙ユニットを加え、少量多品種ラベルの後加工を自動化した。
グラフテックは2017年8月8日、オートシートフィーダーカッター「CE6000-ASF」を同年9月に発売すると発表した。価格はCE6000-ASFが84万8000円、オートシートフィーダーユニット「F-MARK」が70万円(いずれも税別)。年間1000台の販売を目指す。
CE6000-ASFは、400mm幅グリットローリング式カッティングプロッタ「CE6000-40 PLUS」に、シート状メディアを自動連続給紙するF-MARKを加えたシステム商品だ。350×500mmまでのメディアをセットでき、A3ノビ、SRA3、A3、A4サイズに対応。また、オプションの給紙部延長ガイドを使用すれば、最大長さ700mmまで対応でき、幅広いサイズのシートメディアを連続加工できる。
また、指定した加工枚数分のメディアを、用紙カセットから1枚ずつ自動で給紙するため作業工数を低減できる。最大積載メディア厚35mm以下、またはラベル用紙、厚紙、アイロンプリントフィルムなどのシートメディア加工において、最大200枚までの自動給紙や自動加工が可能だ。
カッター部には、カット圧450gf、カット速度600ミリメートル秒のCE6000-40 PLUSを採用。ラベル用紙などのシートメディアを連続して高速にカットできる。さらに、ハーフカットやミシン目カットにも対応し、ラベル、POPなどの用途で活用できる。
カットの位置合わせには、CE6000-ASF専用のクロップマークを固定式CCDカメラで読み取る方式を採用し、印刷後の後加工を連続して高速に処理できるようにした。また、アドビシステムズの「Illustrator」に対応した専用カッティングソフトウェアが付属し、AI/EPSデータをインポートできるため、デザインソフトウェアがインストールされていないPCでも同機が使用可能だ。
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