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アイシン精機、アルミダイカスト部品生産工場を増築:工場ニュース
アイシン精機は、増築を行っていた愛知県西尾市にある西尾ダイカスト工場南棟の稼働を開始した。乗用車用オートマチックトランスミッションの生産能力を増強し、2018年3月までに全7ラインの稼働を目指す。
アイシン精機は2017年8月8日、愛知県西尾市にある西尾ダイカスト工場南棟の竣工式を同年8月7日に行い、稼働を開始したと発表した。2018年3月までに全7ラインの稼働体制を目指す。
同社は乗用車用オートマチックトランスミッションの生産量拡大に対応するため、アルミダイカスト部品の生産を手掛ける西尾ダイカスト工場の敷地内に、建屋面積1万1500m2の南棟を増築した。工場中央部に作業動線を集中させ、ダイカスト設備をその両脇に配置。溶解エリアと生産区の分離や物流動線を確保することにより、災害発生リスクを抑えた。
また、溶湯(溶解したアルミ)をダイカスト設備に移送する工程については、溶解炉からダイカスト設備まで直結する樋を設置し、溶湯搬送を自動化することで安全上のリスクを低減。これは、溶湯品質の向上にもつながる。さらに、稼働中高温になるダイカスト職場の風通しを良くするために、地下道や吹き抜けなどを設けた。
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