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長寿命加工が可能な超硬コーティングドリル、切削抵抗を従来比約20%低減:FAニュース
住友電気工業は、超硬コーティングドリル「マルチドリルネクシオ MDE型」を発表した。独自の刃型で切削抵抗を低減し、切りくず処理性を向上。超硬母材とコーティングにより、長寿命な加工ができる。
住友電気工業は2017年7月27日、超硬コーティングドリル「マルチドリルネクシオ MDE型」を同年10月に発売すると発表した。MDE-E型(外部給油式)が計280型番、MDE-H型(内部給油式)が計409型番で、それぞれドリル刃径は直径3.0〜16.0mm(0.1mm飛び)と直径16.5〜20.0mm(0.5mm飛び)をそろえた。価格は、MDE-E型が4240〜3万2300円、MDE-H型が7800〜5万3000円(いずれも税別)で、初年度に10億円、3年後には年間30億円の売り上げを目指す。
マルチドリルネクシオ MDE型は、独自のRXシンニング技術を採用。ドリルの中心部分を曲線形状にすることで切りくずポケットが広くなり、切削抵抗が従来比で約20%低減した。また、強円弧刃型を採用したことで、低送りから高送りの幅広い領域でも切りくずを細かく分断し、切りくずの詰まりや巻きつきの発生を低減できる。
摩耗と欠損に強い超硬合金と、独自のコーティング技術「Absotech」を採用した高硬度と耐熱性を有する新材種「ACT100」により、炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼、鋳鉄、金型鋼など、多様な被削材で長寿命な加工が可能になった。新材種と刃先処理を最適化することで、ドリル肩部の欠損を防いで安定した穴精度を得ることができる。
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