ソニー製センサー採用のエリアセンサーカメラ投入:FAニュース
リンクスは、エリアセンサーカメラ「Basler ace」シリーズの新モデル20機種を発表した。インタフェースにGigEまたはUSB 3.0を採用しており、GigE Vision 2.0規格とUSB3 Vision規格に準拠する。
リンクスは2017年7月24日、エリアセンサーカメラ「Basler ace」シリーズの新モデル20機種を発表した。「ace L」シリーズに12モデル、「ace U」シリーズに8モデルを追加し、同年8月より販売を開始する。
新モデルの20機種は、インタフェースにGigEまたはUSB 3.0を採用しており、GigE Vision 2.0規格とUSB3 Vision規格に準拠する。GigE対応モデルでは、PTPなどGigE Vision 2.0の機能が使用可能だ。また、カラー対応モデル10機種は、5×5デベイヤリング、カラーアンチエイリアシング、ノイズ除去、シャープネスを独自に組み合わせたPGI機能を備えた。Baslerの「pylon Camera Software Suite」を使用すれば、従来のace/ace L/ace Uシリーズカメラの機能を含めたセットアップが容易にできる。
ace Lシリーズの新モデル12種には、高画質とグローバルシャッター機能を持つソニー製センサー「Pregius」シリーズの「IMX253/255/267/304」を搭載。9〜12メガピクセルの解像度と最大40fpsのフレームレートに対応する。高速でゆがみのない画像を撮影でき、マシンビジョン用途以外に高度な3次元自動検査システムや交通監視用途でも活用できる。
ace Uシリーズの新モデル8種には、ソニー製センサー「STARVIS」シリーズの「IMX178」「IMX226」を搭載している。これらは最新ローリングシャッター技術を採用し、6〜12メガピクセルまでの解像度と最大59fpsのフレームレートに対応する。顕微鏡や電子機器の比較的シンプルなオートメーション作業に適している。また、裏面照射型センサー技術により、2.4µm(IMX178)/1.85µm(IMX226)とピクセルサイズは小さいながら高感度のため、暗い環境でも高画質な画像を撮影できる。
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