ポケットに入る超音波診断装置の最新モデルを発売:医療機器ニュース
GEヘルスケア・ジャパンは、ポケットに入る超音波診断装置の最新モデル「Vscan Extend」を発売した。5インチディスプレイやWi-Fi/クラウドへの対応、2in1方式プローブなど、超音波診断装置をプライマリー・ケアで活用するための機能を搭載する。
GEヘルスケア・ジャパンは2017年7月7日、ポケットに入る超音波診断装置「Vscan(ヴィースキャン)」シリーズの最新モデル「Vscan Extend(エクステンド)」を発売した。希望小売価格は98万円(税別)となっている。
Vscan Extendは、プライマリー・ケアでVscanを活用するための新機能を装備している。液晶ディスプレイを従来モデルの3.5型から5型(約12.7cm)に大型化し、診断時に重要な視認性を高めた。操作はタッチスクリーン方式で、スマートフォンのような直感的な操作が可能だ。装置の起動時間も最短1秒と速くなり、早期の診断が求められるシーンで、より迅速に使用できる。
また、新たにWi-Fiに対応。DICOM規格の画像データをWi-Fi経由でサーバへ転送できる。同年9月からはクラウドサービスの提供も予定しており、他施設との画像共有がさらに簡便になる。
可搬性の高さも維持している。本体サイズは168×76×22mm、プローブを含む重さは441gと、白衣のポケットに入れて持ち運ぶことができる。
さらに、半自動的に残尿量の体積を計測するアプリケーションを標準で搭載。肺エコーの診断結果を肺全体の画像で目視的に表示する機能も搭載し、診断の幅を広げる。アプリケーションについては、今後、拡張を予定している。
また、2014年発売の「Vscan Dual Probe」で採用した2in1方式プローブを装備。深部臓器用と表在臓器用の2本のプローブが1本にまとまっており、このプローブ1本で心臓や腹部、表在血管や甲状腺、肺エコー(気胸)などを高画質画像で描出する。
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