クラウドサービスのライセンス管理プラットフォームの連携自動化で協業:CAEニュース
クオリティソフトなど3社は、「ISM CloudOne」と「SMART@SAM」との連携自動化に向けた協業に合意した。協業の第1弾として、サイバネットシステムのクラウドサービスで連携自動化したサービスの提供を開始する。
クオリティソフト、ウチダスペクトラム、サイバネットシステムは2017年7月6日、クオリティソフトのクラウド型エンドポイントセキュリティ管理「ISM CloudOne」と、ウチダスペクトラムのクラウド型ソフトウェア資産管理「SMART@SAM」との連携自動化に向けた協業に合意したと発表した。協業の第1弾として、サイバネットシステムのクラウドサービスで連携自動化したサービスの提供を開始する。
連携自動化により、「PC&モバイル管理サービス」という名称で提供するISM CloudOneで収集したソフトウェアのインベントリ情報を、SMART@SAMにインポート可能な形式で自動出力が行える。また、保有する導入ソフトウェア情報と突合し、使用許諾に基づいてライセンス情報をひも付けできる。
SMART@SAMのソフトウェア辞書は、ヒット率95%を保証し、高精度なソフトウェアライセンス管理が行える。また、ライセンス情報の登録や棚卸しなどのサービスも提供。企業の担当者はインベントリ情報や購入情報をSMART@SAMへ提供することで、専門家によるソフトウェアライセンス管理ができるようになる。これにより、ソフトウェアメーカーに対する説明責任の確保、自社/グループ企業におけるライセンスの過不足状況の把握ができ、ソフトウェア管理上の運用負担の軽減につながる。
近年、ソフトウェアライセンスの不正使用や、管理不足によるライセンスの過剰購入の防止、著作権法、個人情報保護法など、さまざまな法整備や国際基準の制度化への対応が求められている。こうしたソフトウェア資産管理サービスのニーズの高まりを受けて、今回の協業に至った。
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