パナソニックに見る日系製造業の“勝ち筋”
2017年6月19日にパナソニックの社内カンパニーであるパナソニック コネクティッドソリューションズ(CNS)社の新社長に就任した樋口泰行氏の記者向け懇談会に参加してきました※)。
※)関連記事:プラットフォーマーになれないパナソニックが描いた“勝ち筋”
樋口氏といえば、もともとパナソニック(旧松下電器産業)に入社し、その後、ボストン・コンサルティングやアップル、日本ヒューレットパッカード(HP)、ダイエーなどを経て、日本マイクロソフトの社長および会長を務めた経歴の持ち主です。そして2017年4月に新たにパナソニックが社内カンパニーを改組しCNS社を立ち上げると同時にその社長に就任しました。パナソニックに限らず日本の大手製造業で一度退社して戻って役員を務めるケースは珍しく、就任発表時は異色の人事だと騒がれました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- プラットフォーマーになれないパナソニックが描いた“勝ち筋”
パナソニック コネクティッドソリューションズ社はこのほど新社長に就任した樋口泰行氏が記者向けの懇談会に登壇。「現場」を基軸とした“ラストワンマイル”にこそ勝算があるとした。 - パナのコネクティッドソリューションズ社が本社を東京に移転「門真発想は限界」
パナソニックのコネクティッドソリューションズ(CNS)社の社長に就任した樋口泰行氏が投資家向け説明会に登壇。同社入社以降公の場に姿を見せるのは初となる。樋口氏は「(パナソニックの本社がある)門真発想では限界がある」と語り、顧客が集中する東京に本社を移転する方針を示した。 - きっかけは「スマホショック」、パナソニックがIoTに舵を切る理由
IoTがもたらす革新は、製造業にどういう影響をもたらしているのだろうか。大手電機のパナソニックでは、自社内や自社外でIoTを活用した業務プロセスやビジネスモデルの変革に積極的に取り組んでいる。危機感の裏付けになっているのが「スマホショック」だ。同社のIoT戦略を取り仕切るパナソニック 全社CTO室 技術戦略部 ソフトウェア戦略担当 理事 梶本一夫氏に話を聞いた。 - 第4次産業革命って結局何なの?
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。しかし、そこで語られることは抽象的で、いまいちピンと来ません。本連載では、そうした疑問を解消するため、第4次産業革命で起こることや、必要となることについて分かりやすくお伝えするつもりです。第1回目はそもそもの「第4次産業革命とは何か」を紹介します。 - 第4次産業革命での「日本は遅れている論」は相手にしなくてよい
天邪鬼だから、というわけではありません。