ニュース
モロッコに電動パワーステアリングの生産拠点を設立、2020年に生産開始:工場ニュース
ジェイテクトは、モロッコに電動パワーステアリングの生産拠点「JAMO」を設立する。2020年中頃の生産開始を目指しており、今後、北アフリカ地域を中心とした自動車産業の発展に貢献していく。
ジェイテクトは2017年6月28日、モロッコのタンジェ州に同社初の生産拠点「JTEKT AUTOMOTIVE MOROCCO S.A.S.(JAMO)」を設立すると発表した。
約31億円を投じる新工場は、敷地面積約6万5000m2、建屋面積は約1万1000m2。竣工は2019年2月を予定しており、2020年中頃の生産開始を目指す。
同社はJAMOを電動パワーステアリングの生産拠点とし、自動車部品の需要増が見込まれるモロッコで、各自動車メーカーのニーズに迅速かつ的確に対応できる体制を整える。生産開始時点の社員数は約60人、生産能力は年間約23万台になる予定だ。
同社では、これまで日本をはじめ世界各地で培ってきた電動パワーステアリングの技術や生産ノウハウを生かし、高品質の製品を安定生産する。これにより、北アフリカ地域を中心とした自動車産業の発展に貢献していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 電動パワーステアリング世界トップシェアは譲らない、ジェイテクトの戦略とは
電動パワーステアリング(EPS)で世界トップシェアを握るジェイテクト。同社は、EPSの世界トップシェアを維持するため、「上流から下流へ」向かうという事業戦略を展開している。 - ジェイテクト香川工場が挑むIoT活用、生産効率はどこまで高められるのか
自動車のトランスミッションやディファレンシャルギアなどに用いられる円すいころ軸受を生産しているジェイテクトの香川工場。スマート工場を実現するためのIoT活用として位置付ける「IoE(Internet of Everything)」をはじめ、同工場が取り組んでいる生産効率化に向けたさまざま取り組みを紹介しよう。 - ラック同軸式に取って代わる「ラックパラレルEPS」、10μmの差で差別化図る
レクサスブランドのフラグシップクーペ「LC」。ステアリングには、ジェイテクトが開発した「ラックパラレルEPS(電動パワーステアリング)」が採用されている。2016年12月に生産が立ち上がったばかりだが、2020年にはグローバルシェア17.2%を目標とする注力製品だ。 - 海外展開でもうかる企業は一部だけ!? 日系企業が国内生産にこだわるべき理由
長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。4回目となる今回は、あらためて日本国内での生産の価値とその可能性について解説する。 - スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。