ニュース
ダッソーが船舶設計ソフトウェア企業を買収:製造ITニュース
フランスのDassault Systemesは、海洋/船舶設計ソフトウェアを開発するオランダのAITACを買収した。AITACのソフトウェア「Smart Drawings」は今後、Dassault Systemesのインダストリーソリューションに完全統合される予定だ。
フランスのDassault Systemes(ダッソー)は2017年6月12日(現地時間)、海洋/船舶設計ソフトウェアを開発するオランダのAITACの買収に関し、最終合意を締結したと発表した。買収手続きは同年6月1日に完了している。
AITACのソフトウェア「Smart Drawings」は、造船や海洋開発事業において、ダッソーのCATIAアプリケーションで設計された船舶や洋上プラットフォームなどの構造物の3Dマスターモデルから図面を自動生成するために使われている。海洋業界の標準や業界特有のパターン、地域要件などが考慮されたルールやテンプレートを使って図面を自動生成するため、図面作成コストが削減でき、認証書類の品質を向上できる。
Smart Drawingsは今後、船舶/海洋プロジェクトで設計、検証、建設計画に使用されるダッソーのインダストリーソリューション「デザイン・フォー・シー」「オプティマイズド・プロダクション・フォー・シー」に完全統合される予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 世界の製造業が“デジタル化”の土俵に乗った時、違いを生み出すのは何か
製造業のデジタル化が加速する中、モノづくりはどう変化していくのだろうか。「PLM」や「3Dエクスペリエンス・プラットフォーム」など、製造業に新たな概念をもたらしてきたフランスのDassault Systemesの社長兼CEOであるベルナール・シャーレス氏に話を聞いた。 - “技術だけ”で革新を考える日本、幅広い視野に立つ世界
製造業のデジタル化が加速している。さまざまな変化が進む中、モノづくりはどう変化していくだろうか。さまざまなシステムでモノづくりを支えてきたフランスDassault Systemesのエグゼクティブ バイスプレジデントでCSOであるモニカ・メンギニ氏に話を聞いた。 - 設計者教育と3D CAD
機械メーカーで3次元CAD運用や公差設計/解析を推進する筆者から見た製造業やメカ設計の現場とは。今回は設計者教育と3D CADについて語る。 - 「3D CADとIoT」がイマイチ理解できないので、ダッソーに聞いてみた
機械メーカーで3次元CAD運用や公差設計/解析を推進する筆者から見た製造業やメカ設計の現場とは。今回は「3D CADとIoT」について、ダッソーを訪問して疑問をぶつけてみた。 - オープンソースの無償3D CAD「FreeCAD」を使ってみた
ユーザー登録不要の無償CAD「FreeCAD」はモデリング以外の機能も盛りだくさん。一度覚えたら、今後のモノづくりの世界がぐっと広がること請け合いだ。今回はモデリング機能の一部を紹介する。