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工業用測定器や大手メーカーの開発現場でもプロトラブズ、モベリオやおむつポンでもDMS2017(2/2 ページ)

プロトラブズは「第28回 設計・製造ソリューション展(DMS2017)」(2017年6月21〜23日、東京ビッグサイト)において、日本電色工業やシヤチハタ、セイコーエプソンなど国内の顧客事例を披露した。

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 次も同じく大手企業、セイコーエプソンによる事例。次世代AR(拡張現実)スマートグラス「モベリオBT-300」での試作においてプロトラブズが活用された。


「モベリオBT-300」

 先行モデルでは、重さや大きさに対する要望が特に多かったという。同製品では、小型化、軽量化をかなえ、装着性を向上させることが重要な項目だった。量産の出図直前、装着感をどうしても実物で確認したく、時間がない中で対応してもらえそうな工場ということで探し当てたのがプロトラブズだった。

 日本発“メイカーズ”の代表プレイヤーともいえるビーサイズは今もプロトラブズを活用中ということだ。


ビーサイズのLEDデスクライト「STROKE」

 プロトラブズのお得意さまともいえる、クラウドファンディング発の製品開発においても、相変わらず活躍している。


ダブレット・ラボの水彩スケッチツール「w-lette」の部品。同製品は「Makuake(マクアケ)」で資金調達に成功

 プロトラブズの日本法人では、現在、固定5軸加工と3Dプリントのサービスを準備中である。5軸加工については2017年中の提供を目指しているが、「ハードウェア側との調整が複雑なこともあって、準備に時間をかけている」とパン氏は説明した。今後、固定5軸加工のサービスが順調にいけば、将来的には同時5軸の提供も考えられるという。

 またプロトラブズは米HPの3Dプリンタの開発パートナーでもあり、米国拠点でテスト導入を今もなお実施中だ。日本法人においては3Dプリントサービスの提供自体がまだ準備中である(2018年以降を予定)ために、日本での販売が発表された「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」の導入についても、まだ計画は見えていないということだ。


パン氏、日本HPのブースにて

 「今回の3Dプリンタ関連各社の展示は前回とはまた一味違う。最終製品製作へのニーズをアピールする動きがより目立っていると思う」(パン氏)。かつて米3D Systemsの研究開発部門に身を置き、スリーディー・システムズ・ジャパンを立ち上げたという経緯がある同氏は、自分自身の体験を振り返りつつ、今日の3Dプリンタメーカー各社の動きを興味深く見守っているようだ。

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