ニュース
ポリマーの比誘電率変化でシンプルに湿度検知、タイコエレクトロニクス:人とくるまのテクノロジー展 2017
タイコエレクトロニクス ジャパンは「人とくるまのテクノロジー展2017」において、ガラスの曇りを検知するセンサーを出展した。
タイコエレクトロニクス ジャパンは「人とくるまのテクノロジー展2017」(2017年5月24〜26日、パシフィコ横浜)において、ガラスの曇りを検知するセンサーを出展した。車内の湿度に合わせて空調を細かく制御することで燃費改善や電力消費の低減につなげる。
同社の湿度センサーは、General Motors(GM)やChrysler(クライスラー)、Renault(ルノー)向けに納入実績がある。上級モデルを中心に採用が増えているという。ルームミラーの裏側に設置するタイプで、HVACユニット内に湿度センサーを配置するよりも正確に車内の湿度を検知できる。
センサー内のポリマーの比誘電率が水分で変化し、これによって静電容量が変動することで湿度を検知する。シンプルな構成とすることで、結露状態からでも迅速に検知性能が復元するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「トヨタ生産方式を本格導入」、タイコ エレクトロニクスの掛川工場が操業開始
タイコ エレクトロニクス ジャパンは、自動車用コネクタなどを生産する掛川工場(静岡県掛川市)の操業を開始したと発表した。同工場は、トヨタ生産方式を導入しており、ハイブリッド車や電気自動車向けなどの先端コネクタ製品を高効率で生産することができる。 - ブレーキランプ用スイッチがブレーキの踏み心地を変える!?
タイコエレクトロニクス ジャパンは、「人とくるまのテクノロジー展2016」において、LED照明を活用したHMI(ヒューマンマシンインタフェース)や、採用が拡大しつつある非接触タイプのブレーキランプ用センサーを紹介した。 - カーエアコンの冷房はなぜ冷えるのか(前編)
夏場のドライブで大活躍するカーエアコンの冷房機能。一体どういう仕組みで冷やすことができるのか前後編に分けて紹介する。前編で説明するのは、冷房機能に必要不可欠な冷媒と、冷媒を使って冷やすための冷凍サイクルの全体像についてだ。 - カーエアコンの暖房はなぜ暖かくなるのか
カーエアコンが活躍するのは暑い夏の日だけじゃない。寒い冬の日に車室内を暖めてくれる暖房も重要な機能の1つだ。今回は、カーエアコンの暖房の仕組みに加えて、嫌な臭いを防ぐエアコンフィルター、設定温度に合わせて車室内の空調を自動で行ってくれるオートエアコンについても説明する。 - 心拍数を基に自動で快適な車内温度に、芝浦工大とカルソニックカンセイが研究開始
芝浦工業大学とカルソニックカンセイは、ドライバーの心拍数を基に快適かつ最小限に空調を制御する次世代カーエアコンの研究を開始した。暑くなる/寒くなるといった温度変化に対し、心拍数や自律神経の働きからドライバーが感じている快/不快を識別する。ドライバーに合わせて室温を制御して空調の効率を改善し、燃費性能の向上や電気自動車の走行距離延長につなげる。