ブレーキランプ用スイッチがブレーキの踏み心地を変える!?:人とくるまのテクノロジー展2016
タイコエレクトロニクス ジャパンは、「人とくるまのテクノロジー展2016」において、LED照明を活用したHMI(ヒューマンマシンインタフェース)や、採用が拡大しつつある非接触タイプのブレーキランプ用センサーを紹介した。
タイコエレクトロニクス ジャパンは、「人とくるまのテクノロジー展2016」(2016年5月25〜27日、パシフィコ横浜)において、LED照明を活用したHMI(ヒューマンマシンインタフェース)や、採用が拡大しつつある非接触タイプのブレーキランプ用スイッチを紹介した。
ブース内には、照明によって幻想的な車内空間を演出する“アンビエントライティング”を体感できる運転席を用意した。インストゥルメントパネルやドアトリム、ドライバーの足元にLEDのライトガイドを配した。LED光源が点ではなく線状で発光するため、上質感を持たせることができるという。
このライトガイドは、光の色を自由に変更したり、光が流れるように見えるシーケンシャル点灯にも対応する。また、ドアトリムなど車内の一部のみ違う色で光らせることもできる。これにより、周辺監視用のセンサーと連携して車両の接近を赤い光で警告するといったHMIとしての活用も見込んでいる。
ブレーキランプ用スイッチを接触タイプから非接触タイプに置き換え
この他にも、湿度センサーやポジションセンサーを紹介した。湿度センサーは、2014年にTEコネクティビティがメジャメント・スペシャリティーズを買収したことによってラインアップに加わった。車室内やエンジンで採用されている。
ポジションセンサーは、モーターの回転角やシフトチェンジの検知、クラッチなど向けに広く展開している。中でも採用拡大が見込まれるのは、非接触タイプのブレーキランプ用スイッチだという。
ブレーキランプ用スイッチはブレーキペダルが踏まれたことを検知してブレーキランプを点灯させるもの。日系自動車メーカーでは接触タイプが採用されてきたが、接点の不良や劣化といったデメリットがある。また、接点を接触させるためにブレーキペダルにバネを組み込む必要があり、ブレーキペダルの踏み心地が固くなるのが課題だった。
非接触タイプは、こうした接触タイプのブレーキランプ用スイッチのデメリットを克服し、ブレーキペダルのフィーリングのデザインの自由度向上にも貢献する。
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