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−40〜150℃の温度範囲に対応した全固体電池、IoT機器や車載センサー向け:組み込み開発ニュース
英国のイリカテクノロジーズは、同社の全固体電池「Stereax」シリーズに、−40〜150℃の温度範囲に対応した「Stereax P180」を追加した。産業用IoT機器や車載センサーでの用途を見込む。
英国のイリカテクノロジーズ(Ilika Technologies)は2017年4月26日(現地時間)、同社の全固体電池「Stereax」シリーズに、−40〜150℃の温度範囲に対応した「Stereax P180」を追加した。広範な温度対応が求められる産業用IoT(モノのインターネット)機器や、車載センサーでの用途を見込む。
Stereax P180は、負極にシリコンを用いるなど新材料を使用し、動作温度範囲を従来の−20〜100℃から−40〜150℃に拡張。これにより、車のエンジン回りの状態監視など高温化での使用や、低温下でのインフラの状態監視など、幅広い用途に適用できる。
漏れ電流は標準的なリチウムイオン電池の約10分の1で、寿命は約5倍となる最高10年に長寿命化した。出力電圧は3.5Vで、容量は室温以上150℃以下で180mAh。半導体チップやマイクロコントローラーなど、他の電子部品との集積化も可能だ。
同社では、産業/自動車用に高温下での使用を想定したデモ機を用意。このデモ機は、屋内用太陽電池パネルとStereax P180をエネルギー源としており、日中などは太陽電池パネルからエネルギーを供給し、それ以外は電池からの電気で運転を行う。また、センサーで計測した温度データはタブレット端末に送信され、温度やバッテリーの特性を表示することもできる。
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