ニュース
「Amazon Alexa」の開発を簡素化する新プラットフォームを発表:組み込み開発ニュース
オランダのNXP Semiconductorsは、米Amazonのファーフィールド音声認識技術とAmazon Alexa Voice Serviceを統合したAmazon Alexa向けのNXPレファレンスプラットフォームを発表した。高性能音声対応機器の開発の簡素化に貢献する。
オランダのNXP Semiconductors(NXP)は2017年4月13日(現地時間)、米Amazonのファーフィールド音声認識技術とAmazon Alexa Voice Serviceを統合したAmazon Alexa向けのNXPレファレンスプラットフォームを発表した。NXPのi.MXアプリケーションプロセッサをベースとしている。
同プラットフォームは、高性能な音声対応機器の開発を簡素化するもので、Amazonの7マイクロフォンアレイ設計、ファーフィールド音声処理技術、AVSクライアントで構成される。マイクロフォンアレイやオーディオ技術アルゴリズム、ビームフォーミング技術により、同プラットフォームを採用した機器では大音量で音楽がかかっている状態や、部屋の離れた場所からでもユーザーの音声指示を認識できる。
NXPはアプリケーションプロセッサ製品のポートフォリオとして、汎用アプリケーション向けのi.MX 6シリーズ、低消費電力アプリケーション向けのi.MX 7シリーズ、高性能マルチメディア/オーディオ体験を可能にするi.MX 8シリーズを提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 音声認識の覇権を握る「Amazon Alexa」、逆転の余地はまだある?
「CES 2017」で一躍存在感を高めた音声認識インタフェース「Amazon Alexa」。既に覇権を握りつつあるという見方も多い。それでも競合他社にとってまだ逆転の余地は残されているようだ。 - 「ナイトライダー」が現実に、音声アシスタントの進化が止まらない
脚光を浴びるIoT(モノのインターネット)だが、製造業にとってIoT活用の方向性が見いだしきれたとはいえない状況だ。本連載では、世界の先進的な事例などから「IoTと製造業の深イイ関係」を模索していく。第3回は、IoTと人工知能(AI)との連携によって進化が加速している音声アシスタント機能の動向に迫る。 - アマゾンと電化製品の連携にみる、IoT時代のサービスの在り方
脚光を浴びるIoT(モノのインターネット)だが、製造業にとってIoT活用の方向性が見いだしきれたとはいえない状況だ。本連載では、世界の先進的な事例などから「IoTと製造業の深イイ関係」を模索していく。第1回は、Eコマースの雄であるAmazon(アマゾン)の取り組みを見て行こう。 - 混迷するスマートホーム市場、Amazonが静かに存在感を高める3つの理由
家電見本市「CES」において、Panasonicの参入も発表された「スマートホーム」は大きな話題の1つだった。しかしCES不参加の企業が静かにその存在感を増している。Amazonだ。 - 戦場はリビングルーム、音声アシスタントを巡る競争で日本勢に遅れ
いわゆる「スマートホーム」を目指す各社の取り組みで、AppleやGoogle、Microsoftなどが注目しているのが、音声コントロールだ。「Amazon Echo」や「Nest」「Homekit」などで欧米各社が実用化に向けて走り出す中、日本企業は出遅れているとの声がある。 - ホームアシスタントデバイス「Google Home」は“どうやって”家族を手助けするか
2016年5月に発表された、Googleのホームアシスタントデバイス「Google Home」。Amazon Echo対抗と目されるが、同じくGoogleの「Project Brillo」とも関連づけて考えるべきだろう。