マツダ「デミオ」など5モデル、自動ブレーキや誤発進抑制などを標準装備に:安全システム
マツダは、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」をほぼ全ての新世代商品で標準装備とする。対象となるのは、「デミオ」「アクセラ」「アテンザ」「CX-3」「CX-5」の5モデル。
マツダは2017年3月13日、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」をほぼ全ての新世代商品で標準装備とすると発表した。対象となるのは、「デミオ」「アクセラ」「アテンザ」「CX-3」「CX-5」の5モデル。
自動ブレーキ、AT誤発進抑制制御、車線変更時の後側方の車両を知らせるブラインドスポットモニタリング(BSM)、駐車場などで後退時に他の車両が横から接近するのを知らせるリアクロストラフィックアラート(RCTA)を2017年度中に標準装着とする。
自動ブレーキは、近赤外線レーダーをセンサーに採用し、時速4〜30kmを作動範囲としたスマートシティブレーキサポート(SCBS)が標準装着の対象となるが、車種によってはカメラで前方車両だけでなく歩行者も検知するアドバンストSCBSが標準装備となる。
アドバンストSCBSは、車両に対しては時速4〜80kmで走行中に、歩行者に対しては時速10〜80kmで走行中に作動する。国土交通省が2016年12月に発表した対歩行者自動ブレーキの評価試験の結果では、アドバンストSCBSを搭載したアクセラが25点満点中24.5点を獲得している。
i-ACTIVSENSEは2012年に導入した。マツダは、ドライバーが正しく認知・判断・操作を行うことが安全・安心の基本要件としており、i-ACTIVSENSEは危険を正しく認知することを支援する役割がある。
標準装備以外の先進安全技術には、オートハイビーム機能やヘッドランプの照射範囲をきめ細かく制御するアダプティブLEDヘッドライト、センサーにミリ波レーダーを使い、時速15km以上で作動するスマートブレーキサポート、車線逸脱警報システムがある。これらの機能はデミオ、アクセラ、アテンザ、CX-3、CX-5であればメーカーオプションで選択できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 対歩行者自動ブレーキの評価試験結果、最高得点はマツダの「アクセラ」
国土交通省は、対歩行者の自動ブレーキを対象とした評価試験の結果を発表した。これまで、対車両の自動ブレーキ評価は行われてきたが、対歩行者は国内で初めて実施した。評価対象は自動車メーカー5社の11モデルで、対歩行者自動ブレーキ評価の最高得点はマツダの「アクセラ」だった。 - 新型「スイフト」の「デュアルセンサーブレーキ」、実はトリプルセンサー
スズキは、コンパクトカー「スイフト」を全面改良して発表した。先代モデルまでのスイフトらしさを残しながらデザインを刷新するとともに、プラットフォームや足回りなど車両全体で軽量化を図り、車両重量は先代モデルより120kg軽い840kgとした。 - ダイハツ「スマートアシスト」がデンソー製ステレオカメラ採用、スズキに対抗へ
ダイハツ工業が衝突回避支援システム「スマートアシスト」の改良版となる「スマートアシストIII」にステレオカメラを採用する。これまではレーザーレーダーと単眼カメラの組み合わせだった。歩行者対応の自動ブレーキが実現するなど、性能向上を図っている。 - 最近の軽自動車は高過ぎる? 値上がりの理由お答えします
最近の軽自動車って価格が……と思ったことはありませんか。「昔はこのくらいの値段で売っていたのに」「モデルによっては普通車よりも高額になるなんて」と常々感じる方もいらっしゃるでしょう。本当に軽自動車は高過ぎるのか、具体的な数字を基に検証します。 - 「ぶつからない」と言い切ったアイサイトが日本の運転支援システムを変えた
2009年まで、日本では衝突する前に完全に停止する自動ブレーキが法規制で認められていなかったが、今や部分的ながら自動運転システムも利用されるようになった。自動運転の前段にある運転支援システムを、前後編に分けて紹介する。前編は、クルマがぶつからないための技術だ。