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米国空軍、サービスライフサイクル管理ソリューションを導入:製造IT導入事例
米PTCは、同社のサービスライフサイクル管理ソリューション「PTC Service Parts Management SaaS」を、米国空軍が導入したことを発表した。需要予測精度の改善や計画工数の削減、総合供給計画の策定、航空機の可用性の最適化を実現する。
米PTCは2017年1月31日(現地時間)、同社のサービスライフサイクル管理ソリューション「PTC Service Parts Management SaaS(PTC SPM SaaS)」を、米国空軍が導入したことを発表した。同ソリューションの導入によって、米国空軍による需要予測精度の改善や計画工数の削減、サポート性を考慮した総合供給計画の策定、また拠点ごとの航空機の可用性の最適化を実現する。
米国空軍は5000機の航空機と65万点のアイテムの管理、および世界1500カ所に設置している兵器システムをサポートし、複雑なサプライチェーンを管理している。
PTC SPM SaaS導入により、米国空軍では次のようなことが可能になる。1つは、エキスパートによる予測アルゴリズムの選定や飛行時間などの要因の適用を含む、独立および従属予測の作成だ。また、Readiness Based Sparingの原則や航空機の運用時間、即納率の最適化など、さまざまな規定を組み合わせた上での兵器システムの規定可用性の達成や在庫投資の最小化、また財務的制約を実現できる。さらに、修理、調達、配給指示と現在・将来の需要が関連付けられた供給物流計画の作成などが可能になるという。
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