ECUの測定、キャリブレーションなどを行うレコーダーソリューションの最新版:組み込み開発ニュース
ベクター・ジャパンは、ECUの測定、キャリブレーションなどを行うレコーダーソリューションの最新版「CANape 15.0」をリリースした。先進運転支援システム分野などで必要な1GB/秒を超える帯域幅の測定データを収集できる。
ベクター・ジャパンは2017年2月6日、エンジンコントロールユニット(ECU)の測定、キャリブレーション、診断、フラッシュなどを行うレコーダーソリューションの最新版「CANape 15.0」をリリースしたことを発表した。先進運転支援システム分野などで必要な1GB/秒を超える帯域幅の測定データを収集できる。
CANape 15.0は、グラフィカルユーザーインタフェースを再設計し、機能セット別に整理したことにより、迅速で直観的な操作が可能になった。メニューコントロール、ダイアログ、ツールバーはリボンにまとめられ、さまざまな機能に簡単にアクセスできる。
多大な負荷を生じるビデオストリーム、レーダー生データ、ECU内部シグナルなどのデータを取得するアプリケーション向けには、センサーとECUを測定するためのハイパフォーマンスモードを装備。さらに、複数のPC間での時間同期による記録もでき、1GB/秒を超える測定データレートを実現した。
また、ユーザー同士でデータを交換する際に上書きによりパラメーターの変更が失われるというリスクを考慮し、「vCDM Teams」を搭載した。複数のユーザーが同時にパラメーターを変更した際に生じるコンフリクトを特定し、表示する。
自律走行車の開発に使用される周辺モデルの占有グリッドにも対応。占有グリッドはビデオWindow、鳥瞰図、GPS Windowに表示でき、カラー機能と占有グリッドビューを使用して、ECUが割り出した車両の周辺環境を視覚化し、評価できる。
また、モデルベースのソフトウェア開発のフレームワークにおいて、機能をブロック設定し、表示する。測定設定には関数とモデルを即時にリンクするための「アルゴリズムデザイナー」も使用できる。測定シグナルリストで機能を選択すると、その依存関係を即座に把握することも可能だ。
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