ベクターとZMP、次世代モビリティ開発を促進する開発環境:CANapeとRoboCar MEVがXCPで接続
ベクター・ジャパンとゼットエムピー(ZMP)が、EVなど次世代モビリティの開発環境における協業を発表。CANapeとRoboCar MEVがXCPで連携可能に。
ベクター・ジャパンとゼットエムピー(ZMP)は2011年5月11日、EVなど次世代モビリティの開発環境における協業を発表。ベクター・ジャパンの総合測定ツール「CANape」とZMPのカーロボティクスプラットフォーム「RoboCar MEV」を、汎用的な測定適合プロトコル「XCP」で接続することで合意した。
CANapeとRoboCar MEVがXCPで接続されることにより、車両の制御情報やセンサー情報が統合して見える化できるほか、基礎研究から量産設計へのシームレスな移行やコスト削減が可能になるなど、次世代モビリティの開発を促進する開発環境が構築できるという。
ZMPが提供するRoboCar MEVは、環境性能や安全性能などといった自動車の新しい技術開発ニーズに応える、電動化・知能化したオープンな汎用開発プラットフォーム。一方、ベクター・ジャパンが提供するCANapeは自動車開発においてECUキャリブレーションのための多目的かつ高機能なツールで、先進運転支援システム開発機能など高度化する電子制御開発のための機能を有している。
「RoboCar MEVとCANapeが連携することにより、両輪のホイールのモーター制御をはじめ、車輪速度センサー情報/ステアバイワイヤー/ブレーキバイワイヤーの制御や、画像認識モジュール(RoboVison)やワイヤレスモーションセンサー(IMU-Z)などのセンサー情報が統合して見える化できる。これにより開発者は、基礎研究から量産設計へシームレスに移行することが可能となる」(同社)。
5月18日からパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2011」のベクター・ジャパンブースで、CANapeとRoboCar MEVを連携させた開発環境(一部機能)のデモンストレーションを実施する予定。
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